〜2002年度〜

11月14日(木) 2年4組 O 康孝

性格、税制、中央集権の面においてその脱皮の前後の違いをよく見ることができる。ウマイ
ヤ朝の性格はアラブ人第一主義であり、それに対してイスラム帝国となったアッバース朝は
全てのムスリム(イスラム教徒)は平等であった。税制においてはその性格がよく出ていて、
前者ではアラブ人だけが地租(ハラージュ)と人頭税(ジズヤ)が免除されたのに対し、後者で
はムスリム全員がハラージュを平等負担するものだった。中央集権では、前者からカリフが
世襲化されたが、後者ではイスラム法に基づく専政で神格化された。

11月14日(木) 2年1組 S 亮二

アラブ人の支配からイスラム教徒(ムスリム)全体の支配に変わったこと。地租(ハラージュ)
と人頭税(ジズヤ)はアラブ人のみ免税とされていたが、イラクのアッバース家とマワーリー(ア
ラブ人以外のムスリム)がウマイヤ朝を滅ぼしアッバース朝を建てると、イスラム教徒全体が
人頭税を免れた。ハラージュは平等負担。

〜2001年度〜

※44〜48は、教育実習期間のため、2年2組KさんのT.A.を掲載します。

ウマイヤ朝はアラブ人第一主義で異民族改宗者(マワーリー)も支配下に置いた。アッバース朝になるとムスリムの
平等確立のためマワーリーへの人頭税(ジズヤ)を廃止し、地租(ハラージュ)を平等負担とした。マワーリー(特に
行政面でイラン人)が要職につくようになりアラブ人の優越が失われていった。こうしてアラブ帝国はイスラム帝国
に変化した。

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