授業№31 宗教改革(ルター・カルヴァン)
T.Q.「『近代幕開け二つのR』とは? また、それぞれ人間の自由意志をどう考えたか?」
T.A.
二つのRのうち一つは、ルネサンスである。ルネサンスでは、人間の自由意志を人間が創造者に近づく手段
と考えた。また、もう一つのR=宗教改革は、人間は信仰を重視したり神によって予め救いが決定されている
という予定説の考え方を持つので、人間の自由意志を認めはしなかった。
2020(R2)年度
10月30日(金) 3C倫理
「カルヴァン」 ※( )内は授業担当者
カルヴァンが説いた予定説や神の栄光などの考え方が、すばらしいと思った。なぜなら、人は神を信じることができる(という点で、)すばらしい生き物だと
感じたからだ。
授業担当者からのコメント:「神の存在や神の大切さを信じることができる」のは、全ての
という良い心を持っているからなのではないでしょうか。それもまた、「人間にとっての自然」なのかもしれませんね。
「神」 ※( )内は授業担当者
神や宗教は世の中を良くするものでもある、ということが分かった。しかし、神を(お金で)売り、悪(いこと)に理性を使ってはいけないな、と思った。
授業担当者からのコメント:神を作ったのが人間なのか、人間を作ったのが神なのか、その両方なのかと考えたりします。神の不在については、神秘的で宗教的
な(科学では説明できないような)経験をすることがあるので、神は存在しないとは言えないと思います。あなたには、シンクロニ
シティ(意味のある偶然の一致)やセレンディピティ(偶然の幸運をつかみ取る力)のような経験はありませんか?
11月1日(日) 3K倫理 ※学校公開
「疑問」 ※( )内は授業担当者
カトリックとプロテスタントって同じ宗教なのですか? (そして、)もし同じなら、カトリック教会はよく聞きますが、プロテスタント教会はあまり聞かない
のはなぜですか?
授業担当者からのコメント:お答えします。まず最初の質問への答ですが、「同じキリスト
ランシスコ=ザビエルが日本で布教に成功したが、その後江
スト教イコールカトリックのイメージが定着した」です。
プロテスタントには個人主義(メンバー各人の考えを重視)のよさがあります。
「(憧れのレオナルド)」 ※( )内は授業担当者
私は小学生の頃から、レオナルド=ダ=ヴィンチに憧れていました。なぜなら、様々な分野で力を発揮したという所が、自分にとってうらやましくなった人物
だからです。
授業担当者からのコメント:彼はルネサンスの時代に活躍した「万能人」の代表です。彼
最大限に伸ばして力を発揮し、ピコ=デラ=ミランドラの言う「神に近い人間」になったんだと思います。
2019(H31→R元)年度
11月13日(水) 3K倫理
「カルヴァン」 ※( )内は授業担当者
私は将来就く仕事に誇りが持てるようになりたいと思った。なぜなら、「全ての職業はその人の天職である」という(カルヴァンの)言葉を聞いて、どんな仕事でも頑張ろうと思った
から。
授業担当者からのコメント:私も、高校教師という天職を頑張っています。同志ですね。
「福音主義」 ※( )内は授業担当者
「どうせ地獄行きだ」と思って(悪いことを平気でして)いる人みんなに、(カルヴァンの)福音主義(天国に行けるかどうかは予め決定されているという予定説とセット)を教えたいと
思いました。なぜなら、開き直るよりは、ちゃんと前向きに生きた方が幸せだと思うからです。
授業担当者からのコメント:親鸞の絶対他力や悪人正機説を、思い起こします。悪いことをしなければ生きていけない凡夫(ぼんぷ。弱くて罪深い普通の人間)が、自分のしている
悪いことを後悔し続ける。そのつらさやかなしみを抱えて生きていく「悪人」だからこそ、阿弥陀仏は「必ず救う」ことを願ってくれている(これが「本願」)と
いう考え方でしたね。
11月15日(金) 3I倫理
「(カルヴァンの職業神授説)」 ※( )内は授業担当者
私も将来、就きたい仕事があります。だから、今のうちから努力をし、その仕事が私の天職になればいいです。
授業担当者からのコメント:頑張るということは、努力だけではなく工夫も大事なので、自分らしく頑張ったり、楽しく頑張るための工夫もしてみてください。私も、そうしています。
「天国について」
何かをしたからといって、天国に行けるわけではないのだと思った。だが、どうせ自分は地獄行きだろうと思って、開き直るのもダメだと思った。
授業担当者からのコメント:魂が救われることや天国に行くこと自体を、生きる目的そのものにすることが良くないのでは。結果は後からついてきますよね。「よく生きた」結果が、
救われるとか天に召されるなのでしょう。そう信じて、生きていく。