授業№16 朱子学、陽明学、老荘思想
T.Q.「タオイズム(老荘思想)のユニークさとは?」
T.A.
何事にもとらわれず、ありのまま(自然)に生きることが無為自然であり、人間は常に柔弱兼下でなければ
ならない。孔子の人倫の道をも否定し、人知では到底およばない境地を見出した「道」こそが、タオイズム
(老荘思想)の一番のユニークさといえるだろう。
2020(R2)年度
9月11日(金) 3C倫理
「(心をやわらかく)」 ※( )内は、授業担当者
からっぽには、色んな使い道があるんだと思った。(そして)竹って、そういえばやわらかいから折れないんだって納得した。心をやわらかくしていきたい。
授業担当者のコメント:私は、あなたの書く「ウルトラ80」のファンです。毎回、読む
「道(タオ)」 ※( )内は、授業担当者
無為自然や柔弱兼下(じゅうじゃくけんげ)の考え方が、好きだと思った。(そして、)からっぽには色んな使い道があるんだと思ったし、自分がマイナスだ
と思っていることも一つの強みになると思った。
授業担当者のコメント:私の「マイナスで強み」は、間違い(失敗や過ち)が多い人生(マ
ことです。「あなたはこれまで多くの間違いをしてきたが、あなた
佐野元春というシンガーソングライターの「約束の橋」という歌で
をつくり 河を渡ろう~♫~
「自然」 ※( )内は、授業担当者
今日の授業を通して、ありのままで生きる自然さが大切ということが分かった。(だから、入社試験などの)面接で(回答に)詰まってしまっても、表情とか
をありのままで自然な感じでいこうと思った。
授業担当者のコメント:これこそ、倫理の授業で学んだことを生きることに活かすという
苦手な人にとって、よいアドバイスになると思います。
9月14日(月) 3K倫理
「無用の用」 ※( )内は、授業担当者
人に、何の役にも立たない人はいないし、それは(たとえて言えば)水を入れる器がまだ完成していないだけなのだと思う。だから、自分も、満たされてしま
うことのない大きな器を、この高校生活で作りたい。
授業担当者のコメント:「満たされてしまうことのない大きな器」とは、素晴らしいたと
るかに大人です。「大器晩成」と「大器早成」のどちらでもいい
「(そっと声かけ)」 ※( )内は、授業担当者
(「空っぽだから、吸収できる」という)老子の考えはすごく分かるし、逆に中身がしっかりしていて、いつも笑顔の人ほど悩んでいて弱い(のかも)と思った。
だから、そんな人がいたら、そっと声をかけて安心させてあげられるようになりたい。
授業担当者のコメント:あなたの優しさは、筋金入りですね。あなたが1年生の時、音楽
葉)には、先生への愛が入っている」の台詞(セリフ)が、とても
「(結局、世の中はカネ)」 ※( )内は、授業担当者
今回(の授業)は、後半、自由(に生きる)とかのキーワードが多かった気がする。でも、(強さとか富に)とらわれないなんて無理だと思うし、結局は、
世の中はお金で動いていると思う。
授業担当者のコメント:あなたの考え方を受け止めます。しっかり受け取りました。でも、
え方と同じで、「知足者富」(足るを知る者=自分の持っている
です。そして老子は、こんな言葉も残しています。「勝人者有力、自勝者強」(人に勝つ者は力を持っている人だが、自分に勝つ者
は強い人だ)。しなやかに生きていくための参考になりませんか?
「(老子より陽明)」 ※( )内は、授業担当者
受け身だと誰も見てくれず評価されないから、積極的にいかなければならない。なぜなら、行うは知るの完成だから。
授業担当者のコメント:私なら、老子と陽明それぞれの考え方の「いいとこ取り」をして、次のようにいきたい(生きたい)です。みんなが見てくれて評価
される受け身を知り、消極的なのに存在感をアピールできる人に
2019(H31→R元)年度
9月11日(水) 3K倫理
「道家」
これから生きていく中で、無為自然という言葉を大切にしようと思った。なぜなら、ありのままに生きないと楽しくないし、自分を出すことで変えられることもあると思うから。
「無」
無の大切さを知ることで学んだことは、「学歴だけではなく中味が大切」ということです。そして私は、この総合学科である寺井高校に来てたくさんのことを学んだと思います。
来て良かったと感じました。
「?」
今日のはなんだか、よくわからなかったです。だからまだまだなんですけど、これからの授業でわかっていけたらいいなと思いました。
授業担当者からのコメント:「まだまだなんですけど」が、ソクラテスの言う「無知の知」で老子の言う「空っぽだからコップ」だと思います。私も同じですよ。きっと一生よくわか
らないし、まだまだだし、これからの授業でわかっていけたらいいなと思います。
「(目の前の一歩と頂上)」 ※( )内は、授業担当者
目の前の一歩に集中することが大切だという事に、深く共感した。しかし、一歩だけでは制限時間を設けられれば、頂上に届くことはないだろうと思った。
授業担当者からのコメント:制限時間(高校3年間とか、人生80年<?>とか)があるから「今だからこそ、この一歩」を踏み出せるのでは? 制限時間内に頂上に届くかどう
か、試してみないとわからないし、確実に言えることは、最初の一歩を踏み出さなければ絶対に頂上にたどり着けないということ。そして頂上にたど
り着くこと以上に価値のあることは、「頂上を目指して本気で頑張った」ということでは? 「人生の遺産」になるような生き様として。
「無。」
私には「これが長所だ!」と言えるところが思いつかないけど、短所は長所に変えるためのバネだと思いました。そしてこれも、「空っぽだからコップ」という考え方と似たような
ものかなと思いました。
「正義」 ※( )内は、授業担当者
理(朱子学の理気二元論の理)は「正しさそのもの」、気は(理が実現されている)「正しい人」。これはヒーローだと、どっちも持っているということなのかなと思いました。そして
正義のヒーローの正義が、どのようなものなのかを知りたいと思いました。
「無為自然」
ありのままに生きる、そしてありのままの自分を受け入れてもらうことは大切だなと感じました。なぜなら、今の自分は正解を探しすぎて、自分が分からなくなってしまうことが
あるから、自分が自分でいるために必要なことだと思ったからです。