授業bP2 バラモン教と仏教@

T.Q.「ブッダが説いた四法印とは何か?」

T.A. 
ブッダは、人は誰でもみんな百八つの煩悩によって苦しんでいることを説き(一切皆苦)、すべてのものは
絶えず変化し(諸行無常)、不変の実体はないとした(諸法無我)。また、これら三つを正しく認識する(悟る)
こと(涅槃寂静)で煩悩を滅ぼせるのであると説いた。これら四つの真理を、まとめて四法印という。

2022(R4)年度

7月12日(火) 

「ブッダの考え」

ブッダの考えは、ネガティブに感じる。だけど、この考えは、ブッダがこの人生で苦しまずに生きるにはどうすれば
いいのかを考えた結果であり、そう受け止めれば、すごくいい考え方だと思う。

授業担当者のコメント:同感です。ちなみに私は、四法印の中では「諸法無我」の考え方(この世にあるもので、それ
           だけで単独に存在する不変の実体を
もつものは何一つ存在しない)が好きです。なぜなら、
           私も「私
だけで単独に存在している」とは思えないからです。私も「誰かや何かが私と一緒に
           存在してくれているおかげで、この世に存在
できている」と思います。そしてその「誰かや何か」
           の中には…、
「あなた」も入っているのです。「お陰様で」という言葉が好きです。

〜番外編〜

「解脱(げだつ)について」 ( )内は、授業担当者

私は、解脱によって人が仏(ほとけ)になって、それで一生一人(?)で生きる事に対し、「何故、仏になりたいのかな?」
と思いました。

授業担当者のコメント:私には、「誰かと生きる事にゆきづまった」辛い経験があります。だから、「一生一人で生きる」
           ことを選び、その命を生き抜いた
ブッダの考えや気持ちが分かるような気がします。

「(人間は平等にかなしい)」 ( )内は、授業担当者

シャカ族の王子(ブッダ)が言った「人間は平等にかなしい」って言葉に、「本当にそうなのか?」と疑問に思った。

授業担当者のコメント:かなしみは平等でなく人それぞれで、例えばお金持ちや高い地位の人は、普通の人よりも失うもの
           が大きいので、悲しみも大きい
のかもしれません。シッダルタ王子がそうでした。しかし、誰で
           確実にいつかは死ぬ(老いる・病気になる)という生(生きる・
生まれる)のかなしみは、完全に
           平等と言えるのではないでしょ
うか。

2021(R3)年度

7月13日(火) 3I倫理

「ブッダが説いた四法印とは何か」 

生があれば死もある。だからその過程の中で、どういうふうに生きるかを考えていきたい、と思いました。

授業担当者のコメント:なるほど、生と死は「真逆な別々のもの」ではなく、「連続していて互いを支えている組み合わせ=ペア」
           なのかもしれませんね。そして、若さと老いや、健康と病気にもそれが当てはまるかも…。

「四苦」

人は、生まれてから先、何があるのか分からない生き物だと思った。例えば、生きるために生活しているが、それができなくなる
かもしれないし、病気や死がいつ来るのか分からないからだ。

授業担当者のコメント:「何があるのか分からない」を、プラス思考でとらえることもできるのではないでしょうか。例えばそれを、
           「可能性」として受
けとめるとか。そして、「生きるために生活している」というあなたの考え方が素敵です。

「ガウタマ=シッダルタ」

ガウタマ=シッダルタが言った「人間は平等にかなしい」という言葉が、好きになりました。なぜなら、悲しんでいるのは自分だけ
ではないと思えたし、とても感慨深かったからです。

授業担当者のコメント:ホントにそうですね。私は、この「かなしい」と思う気持ちを大事にしたいです。なぜなら、その気持ち
           が他者への優しさや思い
やりのベースになると思うからです。ありがとうございました。

7月19日(月) 3K倫理

「シャカ族の王子」 

全て手に入れたとしても、良くないこともあると思った。だから、全てを手にいれなくてもいいんじゃないかと思う。 

授業担当者のコメント:「全てを手に入れなくては気がすまない」という我執(わがままな執着心)が、苦しみの原因なのですね。
           「全てじゃなくてもい
いじゃん」というおおらかさが、幸福で豊か=自由に生きることにつながると、
           私も思います。

〜番外編〜

「煩悩をなくすのは大変」

悟りを開くことに執着している時点で、煩悩を捨てられていないのではないか? と思いました。

授業担当者のコメント:悟りを開くこと自体に執着している人は、悟れないと思います。「自分は無知ではない」と思っている人が、
           無知なままなのと同
じでしょう。

「人間は平等にかなしい」

かなしみは、人それぞれで違うと思った。

授業担当者のコメント:かなしみは確かに、人それぞれ(お金持ちや高い地位の人は、普通の人よりも失うものが大きいので、
           悲しみも大きいとか)です。
でも、誰だっていつかは死ぬ(老いる・病気になる)という生(生きる・
           生まれる)のかなしみは、完全に平等と言えるのではない
でしょうか。

2020(R2)年度

7月31日(金) 3C倫理

「仏教」 ( )内は、授業担当者

たくさんのものを持つ人は悲しいことが多いというのは、本当だと思った。なぜならば、家族や友達(などの自分の大切な人)や、自分の大切なものが
なくなると、とても悲しいからだ。

授業担当者のコメント:あなたは、とても優しい人ですね。人の悲しさをわかる人が、人に優しくできるのでしょう。

「(平等にうれしい)」 ( )内は、授業担当者

「人間は平等にかなしい」のならば、「平等にうれしい」のかなと思いました。だから、悲しいことがあっても、平等にうれしいことがあると信じたい。

授業担当者のコメント:この授業の翌日に、朝日新聞の「折々の言葉」で紹介されていたのが「さみしいってことは、楽しかったってことだよね」(ある
小学生の言葉)でした。私はこれを読んで、「かなしいってことは、うれしかったということ。うれしいってことは、かなしかっ
たということ」と思いました。

8月3日(月) 3K倫理

「(悲しいと楽しい・嬉しい)」 ( )内は、授業担当者 

人間は、悲しいという感情を持つ。そしてそれは、楽しい・嬉しいといったプラスの感情を経験しているからかな、と思った。

授業担当者のコメント:なるほど、楽しいことや嬉しいことがあって、それが終わってしまう時に感じる悲しさや寂しさのことですね。例えば、「祭りの
後の悲しさ」や「夏の終わりの寂しさ」などがそれですね。

「(辛いことに感謝)」 ( )内は、授業担当者

ずっと楽しいことばかりだと、それが普通になって楽しく思えなくなることがある。だか、辛いことがあることに感謝しようと思った。

授業担当者のコメント:中島みゆきの「重き荷を負いて」という歌の言葉に、「頑張ってから 死にたいな」という言葉が出てきます。あなたの「ウルト
ラ80」を読んで、しみじみと思い出しました。

2019(H31→R元)年度

7月1日(月) 3K倫理

「四法印」 ※( )内は授業担当者

四法印(一切皆苦、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静)の意味をそれぞれ知って、今を大切に生きていこうと改めて思った。なぜなら、変わらないものなんてないし、変わって
いくものだからこそ、それを大切にしていきたいと考えたから。

「人間は平等にかなしい」

私は本当にその通りだなと思いました。何もかも持っていても何も持っていなくても、それなりの「かなしさ」ってものがあると思いました。だけど、それを「かなしい」と思うのか
思わないのかは、心の持ちよう、自分のとらえ方だとも思いました。

授業担当者のコメント:私は、「かなしい」と思う気持ちを大事にしたいです。なぜなら、その気持ちが他者への優しさや思いやりのベースになると思うからです。

7月5日(金) 3I倫理

「人生の無常」

人生の一瞬一瞬を大切に生きることで、自分が生まれた意味がわかる。だから、僕はそれを大切にしたいとおもった。

「ブッダ」 

ブッダは王子なので、自分の欲しいものは何でも手に入るのに、それが苦だと考えていたらしい。しかし、自分はその考え方ができるだけでも幸せ者だと思った。

授業担当者のコメント:私の説明不足でした。ブッダは、欲しいものが何でも手に入ること自体を苦だと考えていたのではなく、欲しいものに執着(我執)してしまう自分自身や
              限度のない欲望(煩悩)に苦しんだのです。