2019(H31→R元)年度

授業№41 現代思想①(フランクフルト学派・構造主義)

T.Q.「構造主義が西洋中心主義をノックアウトしたとは、どういうことか?」

T.A.
仏の文化人類学者レヴィ=ストロースは、未開社会の神話的思考(野生の思考)は文明社会の科学的思考(栽培された思考)とは異なる構造の思想であるにすぎず、どちらも論理的で同等であると主張したこと。また同じく仏の哲学者フーコーが、狂気や性を社会がどう扱ってきたかを歴史的に研究し、真理とは社会構造(システム)を通して得られるものなので文化や時代によって異なり、様々な真理とされるものの間に優劣はないと主張したこと。


1月22日(水) 3I倫理

「女性」 ※( )内は授業担当者

今でも権威主義的パーソナリティ(権威を無批判的に受け入れてしまうような態度や権威を無批判的に受け入れさせる態度)はあるんじゃないか、と思いました。なぜなら、家事や育児は女性がやるものと決めつけている男性や、姑(しゅうとめ。しゅうと。夫の母のこと)問題などがあるからです。

授業担当者からのコメント:なるほど。男女平等参画社会というと、女性の社会進出を推進する(例えば、女性管理職や女性大臣を増やす)ことばかりがクローズアップされがちですが、男性の家事や育児への「進出」の推進がその土台になりますよね。

「狂気」

たしかに狂気はよくないものと考えられてきたと思うが、それと同時に他より突出していることを証明していると思う。よって、悪魔と神が表裏一体であるように、狂人はその両面を持ち、悪魔や神にたとえられ考えられてきた。

授業担当者からのコメント:狂っているという言葉が、いい意味で使われていることがありますよね。吉田松陰が「僕は尊皇倒幕を狂人のように目指す」というような文章を、松下村(しょうかそん)塾の弟子達に向けて書いていることや、英語のアイ・アム・クレイジー・フォー・ユー「君に夢中」という言い方もそうですよね。

1月27日(月) 3K倫理

「全体主義について」 ※( )内は授業担当者

人間(の考えることや行うこと)はプラスとマイナスの両面を持っているものだが、全体主義(ファシズム)については(それが当てはまらず)マイナス面しかないということを知りました。なので僕も、これから全体主義の考え方にならないように気をつけていきたいと思います。

授業担当者からのコメント:あなた個人が、全体主義に「からめ取られない」ように注意するという強い意志はとても立派です。そして同時に、この社会(我々がメンバーとして所属する唯一無二のチームとしての世の中)が全体主義に「かたむいていく」ことのないように注意しましょう。そして、それに対抗できるしなやかな知性や人間性を高めていきましょう。お互いに!

「構造主義」 ※( )内は授業担当者

構造主義(の考え方)で、「文化に優劣はない」というところにグッときた。なぜなら、今でも日本人は外国コンプレックスを持っているからだ。

授業担当者からのコメント:本当の意味での日本の「開国」(心の開国)は、外国コンプレックスから解放されることなのかもしれませんね。それは、私が倫理や世界史の授業で目指す大事な目的の1つです。

「平和な社会」 ※( )内は授業担当者

ユダヤ人を迫害する(ことで、社会の均一性を高めて「チームワークを高める」)など、確かに自分と価値観が合う人だけ集める(集めて国家をまとめる)ことは楽です。でも、たくさんのいろいろな考えを持った人達と話をすることは、もっと楽しいことだと思いました。

授業担当者からのコメント:私も強く同感です。考え方や文化が自分と違っているということは、決して悪いことではなくてむしろ魅力だし価値だと思います。世界は今後、ますますグローバル化(国際化というよりも「地球(かけがえのない唯一無二の世界)化」)が進みます。一人ひとりの個人が、豊かでしあわせに生き、よりよい社会をつくっていくためには、あなたの主張する多様性(ダイバーシティ)を重視することがとても大切になるでしょう。そして…本校は総合学科の高校です。本校の魅力と価値は、この多様性。そして本校が果たしている(これからも果たしていく)社会的なミッション(使命)とは、…!