2019(H31→R元)年度

授業№29・30 日本発の近代哲学(西田幾多郎・和辻哲郎)・戦後思想(丸山真男・小林秀雄)、ルネサンス

T.Q.「幾多郎と哲郎の哲学の日本的なユニークさとは?」

T.A.
幾多郎は東洋的禅の体験に基づく、「客観的個物と主観的我」・「精神と物質」の対立を越えた所に具
体的な生や真理をみた。一方、哲郎は『人間の学としての倫理学』の中で、西洋の個人主義と日本の共
同体的心情を統合し、「人間は間柄的存在である」とした。

T.Q.「丸山真男と小林秀雄の政治的スタンスの違いとは?」

T.A.
丸山は日本的ファシズムを批判して西洋的近代化の徹底を説き、日本人が持つ思想のある意味での危険性を指摘した。小林は西洋文化の研究を通して日本文化を再評価しようとし、政治的には戦争を肯定する立場であった。

10月30日(水) 3K倫理

「人間の学としての倫理学」 ※( )内は授業担当者

「どうせ無理」「やるだけ無駄」という言葉を耳にすることが多いし、実際、自分が言われることがある。でも、(目標の達成が)無理だとしても、努力すること(それ自体)に挑戦することに意味があるし、その精神が大事だと思った。

授業担当者からのコメント:人間は間柄的な存在なので、誰かとよい間柄=人間関係や絆をつくっていくことにより、私たち一人ひとりはもっと幸せに生きられるし、この世の中ももっとよくなるのではないでしょうか。「『どうせ無理』という言葉は、『滅びの言葉』です。先生なら『こうしてみませんか?』と、生徒に提案してみましょう」(昨年度まで本校の校長だった上杉先生の言葉)。

11月1日(金) 3I倫理

「女性解放運動」 ※( )内は授業担当者
 
女性の権利を主張するのは良かったと思う。なぜなら、昔は今よりも女性の立場が厳しかったからである。しかし、今は男性より女性を尊重し過ぎて、少し生きづらくなっていると思う。

授業担当者からのコメント:後半についてですが、このこと(女性を尊重し過ぎ)で男性だけでなく、女性も生きづらさを感じているのでは? そして、「全然、尊重されてないよ!」と思う女性も多いのでは?

「(諦めと成長)」 ※( )内は授業担当者

私はよく「マイナスの諦め」をしてしまいます。だから、「プラスの諦め」ができる人になって、(あきらめずにあきらめて)自分自身を成長させたいなと思いました。

授業担当者からのコメント:「あきらめる」とは「明らめる」という意味があって、これが「プラスの諦め」のことですね。英語で言えば、メイク・クリヤー。ちなみに「マイナスの諦め」は、ギブ・アップ。

「自己本位」

自分は人のまねをしてしまいがちである。だから、人のまねをせず、自分らしく生きていきたいと思いました。今日の授業を受けて。

授業担当者からのコメント:良い意味での「自分ファースト」ですね。アイデンティティの確立や、自己実現の大切さにも通じますね。

「則天去私」 ※( )内は授業担当者

「ちっぽけな自我を越えた、大いなるもの(に即して生きる)」。この言葉にグッときました。(なぜならば、)本当の自分を出している感じで、カッコいいと思ったからです。

授業担当者からのコメント:「修善寺(しゅぜんじ)の大患(たいかん)」による臨死体験が、このような思想を夏目漱石に生み出させたのでしょう。

11月12日(火) 3I倫理

「(東洋と西洋それぞれの考え)」 ※( )内は授業担当者

東洋的な「美しいものは、美しいから美しいのであって、理由を求めるものではない」という考えは、本当にその通りだと思った。しかし、「なぜ?」を求める西洋的な考えも、悪いものではないと思った。

授業担当者からのコメント:理由や理論を追究する西洋的な考えが、世の中を便利で快適(物質的に豊か)にしたことは否定できないですからね。でも、それで犠牲にした心の大切さ(精神的な豊かさ)については…MOTTAI NAI(もったいない)と思います。

「日本の考え」 ※( )内は授業担当者

今日の授業で自分は、日本食(和食)にも小林秀雄などの伝統的な思想(伝統を重視する思想で、「美しい花がある。花の美しさというものはない」など)がつながっていると思いました。なぜならそれは、日本料理ほど素材の味を生かす食文化はないと思うからです。分析せずに食べることで、食材そのものの味を楽しむということになり、それが今の日本食(和食)につながっているのかなと思いました。

授業担当者からのコメント:すごい! この見方・考え方を、山中出身の「料理の鉄人」道場六三郎さんに紹介したいと思いました。チャンスがあれば、そうします。マジで。

「なんでもいい」

僕は、自分や友達、そして他人が幸せになりゃいいと思っとる。だから、哲学のことで幸せになるならそれでいいし、そんなんしなくても自分で探せばいいと思うから、なんでもいいと思った。

授業担当者からのコメント:これもすごい意見です! 「反哲学」という哲学もあるのです。それも哲学のすごさだと、「全力で」思います。