2019(H31→R元)年度

授業№25・26 近代思想(福沢諭吉・中江兆民)・日本のキリスト教(新渡戸稲造・内村鑑三)

T.Q.「諭吉と兆民の啓蒙思想の違いとは?」

T.A.
福沢諭吉は反封建や功利主義的人間論で人間の平等を説き、個人や国家の独立を主張したが、軍国主義の神秘的・狂的なナショナリズムとは違って現実主義的なナショナリズムであった。中江兆民はルソーの『社会契約論』を翻訳し、人民(「平等な国民」の意味)主権を主張して、恩賜的民権を恢復的民権に育てるのが大切であるとした。

T.Q.「近代日本の幕開けに稲造と鑑三が果たした役割とは?」 

T.A.
稲造は「太平洋の架け橋」として『武士道』を英訳し、鑑三は「2つのJ」のために生きると言って、『余は如何にして基督信徒となりし乎』を著した。2人は開国後の近代日本を外国に向けて紹介したり(稲造)、日本に無教会主義や非戦の考え方を打ち立てたりした(鑑三)。


10月23日(水) 3K倫理

「日露戦争反対」

国が行おうとしている戦争に反対するのは、政府から目を付けられそうなのですごいことだと思った。また私も、誤っていることには反対できるようにしたい。

授業担当者からのコメント:今、香港で続いている反政府運動のことを考えると、他人事・よそ事ではないですよね。

「近代思想と日本」

私は、中江兆民派だなと思いました。なぜなら、民権中心という考え方が良いなと思ったからです。

授業担当者からのコメント:多かったのは、「兆民派」でした。福沢諭吉については、「自由主義者としての諭吉」が新鮮だったという意見が多かったです。

10月29日(火) 3I倫理

「(福沢諭吉)」 ※( )内は授業担当者

福沢諭吉は、(天賦)人権論や独立自尊など(の考え方を主張すること)で日本を変えようとしました。だから、1万円札にふさわしい人だと思いました。

授業担当者からのコメント:福沢諭吉がお札の顔であることを批判(非難のニュアンスが強いかな)する人達がいることにも、心を配りましょう。

「戦争」 ※( )内は授業担当者

戦争をしないために戦った(ここでは「闘った」の方がいいかな)人達がいたことに、とても感動した。けれど、それでも戦争を止めることができなかったという事実が、とても悲しいと思った。

授業担当者からのコメント:非戦論を掲げて日露戦争に反対した内村鑑三や、「君、死にたまふことなかれ」の反戦詩で知られる与謝野晶子のことですね。