~2007年度~

No.28. T.Q.「漱石と鷗外の共通点と相違点とは?」

7月31日(火) 3年2H F 綾子

夏目漱石と森鷗外は、ともに海外留学を経験したが、漱石は在野の人となり、外的な文明
開化を批判して、日本人の自分としての主体性を確立するという意味での「自己本位」や
個人主義を主張した。それに対して鷗外は、政府(陸軍)の高官として体制側に立ちつつ、
東洋と西洋の両文明をふまえた「二本足の学者」として活躍した。両者の目指すところは、
近代的自我を打ち立てることでは一致していた。