授業編(2023<令和5>年度 3年倫理 「ウルトラ80」集)  

2023年11月21日(火) 「フランクフルト学派、構造主義哲学」

(無題)

フーコーの抑圧されてきたマイノリティ(狂人や性的少数派の人達)に価値を認める

という考え方が、他の国で取り入れられているのがいいなと思った。日本でも、それ

が今よりも進めばなと感じた。

「道具的理性」

人を殺せるダイナマイトや拳銃は、どのような目的で作られたのでしょうか。もし発明

した人に人を殺すという目的がなかったとしたら、それは使う人の責任だと思う。

「フランクフルト主義について」

フランクフルト学派であるホルクハイマーやアドルノなどの理性万能主義をノックアウ

トした哲学と、カントの実践理性の哲学に関連性があるということに納得しました。ま

た、道具的理性のマイナス面にも気をつけようと思います。

「人間の道具化」

戦争とは恐ろしいもので、人間の命がとても軽く扱われてしまいます。「国やプライド

を守るためだけに存在している道具」になんて、私たちはなりたくないです。

(無題)

自分の中で「できなくて当たり前だ」と思っていた近親婚の禁忌の理由を考え提起した

人が、この時代の人(21世紀まで長生きした構造主義哲学者のレヴィ=ストロース)だ

ということを初めて知りました。

「ファシズム」

私の話すファシズムは全体主義ではなく、軍国主義の方である。私にとってこのファシ

ズムは、完全悪ではなく必要悪だと考えている。

人の世界には、闘争が必要である。日夜どこかで戦争が起きている方が、平和である。

いつ何時、核が降ってくるかもしれない平時より、どこかの戦争を皆で注視しているとき

が一番平和なのである。

「理性」

道具的理性を「プラスの意味の言葉」と、間違えないように気をつけたい。理性はいろ

いろなことに使えるので、悪用されるととんでもないことが起こると学べた。

「今日の授業の感想」

今日の授業では、特にレヴィ=ストロースが印象に残りました。

(無題)

改めて、「ヒトラーがしたことは最低だな」って思いました。人の気持ちを踏みにじって

殺すのは、いけないと思った。

「倫理」

フランクフルト学派の「理性は万能ではない」という考えは、すごく正しいものだと思い

ました!

「現代理想」

フランクフルト学派の考え方は、「理性が道具化することに反対する」考え方。

2023年11月17日(金) 「実存主義哲学②(ハイデッガー、サルトル)、
人道主義(ガンディー、マザー=テレサ)」

(無題)

今日の授業で、マザ=テレサの「無関心でいることは罪なのよ」という言葉にとても
感心しました。「あの人嫌い」などと言うってことは、まだ、その人に対して関心や
興味があるということだと思うし、無関心なことは本当に駄目だなって思いました。

「今日の授業の感想」

私は今日の授業で、特にサルトルの考え方が気に入りました。特に、サルトルの「人
間は自由の刑に処されている」という言葉は、「人間は自由で何にでもなれる反面、
どんな行動にも責任が伴っている」ということだと思った。

(無題)

サルトルの、「人間は、後から人間になる」という考え方が面白かった。マザー=テ
レサの「無関心でいることは罪なのよ」はいい言葉だと思った。社会問題についても
無関心ではなく、関心を持って考えていかなければならないと感じた。

「人道主義」

人道主義者のガンディーの考え方は、非暴力で不服従な考え方。ブラフマチャリヤーは、
自己浄化という禁欲主義な考え。

「人道主義」

人道主義者の二人は、優しいなと思いました。今はロシアとウクライナの戦争やガザ
地区のこともあるので、早く平和になって欲しいです。

「人類と非暴力」

私は人類がここまで進化し、生きながらえたのは、暴力・力あってこそだと思います。
他国から侵攻された時に、「わたしたちは戦いません。非暴力・不服従」と言って侵攻
が止まるなら、はじめから攻め込んだりしません。「目には目を。歯には歯を」という
ように、暴力には暴力で対抗するしか無いのです。人類と暴力は、切っても切れないの
であります。

「倫理」

ガンディーの「暴力に対して暴力で対応するのではなく、非暴力や不服従で対応するこ
と」がとてもいいことだと感じました! サルトルがアンガージュマン(主体的な社会
参加)という言葉で言い表した「頼もしい人として、世界の未来を創造していくこと」
は大切なことだと思いました!

「実存」

私も昔よく死ぬということを考えてしまい、夜中急に泣き出して、両親を困らせること
がありました。昔は死ぬということに極端な恐怖を覚えていましたが、今では「死ぬま
でに何をしようか」と考えます。それは、自分自身の存在を理解したからだと思います。

「サルトル」

サルトルの「実存は本質に先立つ」という考え方に、すごく納得した。やっぱり、個性
は大事だなと感じた。また、自分の個性も活かしていきたいと思った。

「人道主義について」

人道主義であるガンディーとマザーテレサには、少なからず共通点があると思います。
特にマザーテレサの「無関心であることは罪」という言葉は、ガンディーの非暴力主義
にもつながると思います。

(無題)

サルトルの「実存は本質に先立つ」という言葉を聞いたとき、どういうことかすぐに理
解できませんでした。しかし、リモコンを用いた説明を聞いて「そういうことか」と納
得し、「面白いな」と思いました。

2023年11月14日(火) 「実存主義哲学①(キルケゴール、ヤスパース、
ニーチェ)」

「ニーチェ」

まるで自分自身に言われているかのような授業だった。私は理想寄りの思想で生きて
います。

「永劫回帰について」

「永劫回帰の現実から逃避せずに自分自身を生きる」という考え方が、とても好きに
なりました。なので、たまには立ち止まって、当たり前のことを当たり前じゃなくし
てみようと思います。

「神は死んだ」

私はどちらかというと無神論の人間で、「神は人間が創造したもの」という考え方で
したが、ニーチェの「神はいたかもしれないが、それを殺したのは私達人間だ」とい
う考え方を知って、「確かにな」と思いました。

「有神論と無神論」

無神論での「キリスト教には自分の弱さを正当化するマイナス面がある」という考え
方や、「英雄道徳」(逆が自分の弱さを正当化する「奴隷道徳」)など複数の考え方
があるとわかった。現実から逃げないことが大切だとわかった。

「倫理」

「金持ちや権力者は天国に行けない=自分の弱さや甘えを正当化している」という言
葉に、色々な考え方をする人がいるんだなと感じました!

(無題)

有神論も無神論も、どちらの考え方にも「なるほど」と納得しました。しかし、特に
キルケゴールの「実存の三段階」が気になりました。

「永劫回帰」

永劫回帰の考え方を知って、人生は螺旋階段を登っている感じだとイメージしました。
そして「プラトニックな恋愛こそが、真の純愛なのではないか」という考えが面白い
と思った。

(無題)

人生はスタートがあってゴールが待っているのではなく、永劫回帰というふうに繋がっ
ているという考え方が新鮮だった。現実から逃避せずに自分自身を生きるという言葉に、
感銘を受けた。

「運命愛」

運命愛という考え方を授業で学んで、納得できるし「好きだな」と感じた。そして
「ハズレならアタリに変えればいい」という先生の説明を聞いて、すごく納得した。

「実存主義」

今日の授業で実存主義について学んで、特にヤスパースが頭に残りました。ヤスパース
の「愛しながら闘う」(実存的な交わり)という考えが、大切だと感じたからです。相
手と一緒に討論し合ったりして、熱くなって喧嘩に発展したりもするので、「愛しなが
ら闘う」という考えを大切にして、「尊敬するライバルとして見てあげること」が大事
だと考えました。

(無題)

今日の授業で、あらためて「何事からも逃げずに自分の人生を生きていくことの大切さ」
に気づきました。一回限りの人生だし、少しずつ新たな事に挑戦していこうと思えました。


2023
年10月31日(月) 「社会主義(オーウェン、マルクスなど)」

(無題)

マルクスは暴力的な考え方もあるけれど、「労働者第一」であり、弁証法を用いて共産
党の理想社会を築こうとしているのがいいと思った。
でも個人的に、共産主義の理想社
会は遠慮したい。

「人間性」

社会主義と資本主義を学んで、「どっちのほうがいいのかな」と考えながら授業を受け
ることができた。また共産主義について学ぶことができた。

「社会主義」

今日の授業で社会主義について学んで、マルクスやエンゲルスなどの考え方が昔からあ
るのに、未だにブラック企業が残っているのは嫌だなと思いました。

(無題)

なんで昔の人は、今より、相手のことを思って、考えて行動できない人が多かったのか
なって思いました。

「倫理」

人間が類的存在というのは、これから社会に出ていくから必要なことだと思った。色々
な人達と関わり、お互いが幸せになるようにしていくことは今後必要だと思った。

「社会主義」

社会主義は、政府が中心だから独裁的な感じになってしまうんじゃないかと思った。

「社会主義と資本主義」

社会主義と資本主義について学んで、やはり人間は自由のほうが大切だと私は考えました。
なので、資本主義をメインにして社会主義のいいところを抜き出せばいいと思います。

「社会主義」

社会主義とは、平等を重視した考え方で、空想的社会主義の考えの二人は、労働者も資本
家も平等になるべきと考えた。

(無題)

○○主義が多くて、覚えるのが難しかった。しかし詳しく話を聞くと、すべて「なるほど
な」「こういうところいいな」という面がそれぞれあったので、一概にこれがいいと決め
られるものではないと思いました。

「共産主義」

共産主義にも良いところはあるが、それをどこの国も実践できていないような気がする。

2023年10月27日(金) 「ヘーゲルの哲学、イギリスの功利主義」

(無題)

ベンサムが快楽は計算できるとしたのが驚きだった。しかし、ミルがそれは計算不可能
として、快楽の質を重視したのに感銘を受けた。

「ベンサムとミル」

今日の授業でベンサムとミルについて勉強して、初めはベンサムの考え方もいいなと考
えていたけど、ミルの考えを知って、快楽はいいものだけど快楽があればあるだけいい
という考えでは、自分にとって良くないなと思いました。

「幸福を数字化」

もし、本当に幸福を数字化できるのなら、今の自分の人生が何点なのか考えるのは面白
いかもしれない。ベンサムの人生は一体何点だったのだろうか。

「ミルの考え方」

(無題)

本当は快楽の質を重視したほうがいいとわかっているけれど、心の何処かで快楽の量を
重視いてしまっていると思った。

「倫理」

向出先生の造語の、「現来」(現在と将来を止揚した概念)という言葉が好き。先に何
が起こるのかもわからないから、現在に何ができるのかなどを考えていこうと思えました。


「ヘーゲル」

ヘーゲルは、弁証法という言葉を作って自由の拡大を考えた。また、家族愛や個人の独立
心についても考えた。

「今を生きる」

私は、今の時間を楽しく生きたいと考えています。

なぜなら、今楽しめなかったらもう二度と同じことは起きないからです。おじさんになっ
て体力がなくなってからより、今の有り余る好奇心とたくましい体力で好きなことがした
いのです。

「ベンサムとミル」

ベンサムの量と外的ペナルティーよりも、ミルの内的ペナルティーのほうがより幸福を感
じられるのではないかと思いました。

(無題)

ベンサムの快楽は質より量という考え方が個人的にはあまり分からなかったので、ミルの
考え方に納得しました。

2023年10月24日(火) 「社会契約説」

(無題)

ルソーの一般意志の考え方が良いと思った。利己心を捨て、一体となって社会全体の
利益の増進を目指していこうと感じた。

(無題)

国民のために動く政治が、本当の政治だと思いました。でも、いまの政治は少しズレ
ているから、考え直さないといけないなって思いました。

「社会契約説」

自然状態は性善説と考えるほうが、国民主権で良い社会になるということですか? 
芸能人の不祥事では、公共の福祉が優先されるとわかりました。これは有名税とかとは
別のことですか?

MTのアンサー:

性善説(人間の本性は善)の考え方をベースにした方が、「人間を信じ、胸にうるおい
あれ」という本校の校訓をベースにした教育や政治が行われるだろう、ということです。
また、芸能人のプライバシー権の制限(公共の福祉を優先するための措置)と芸能人の
有名税(有名人であるために、好奇の目で見られて苦痛を受けたり、出費がかさんだり
すること)の関係はあると思います。例えば、清原さん(元野球選手)の子ども達が受
けているプレッシャーなどがそれでしょう。父に対する社会的制裁=プライバシー権の
制限が、何の罪も無い子ども達にも悪影響してしまっているという残酷な事実に注目し
てみてください。

「民主主義の倫理」

私は今日の授業で政治的な倫理を学んで、特にロックが印象に残りました。ロックの抵
抗権や革命権といった考えがなければ、独裁的な政府ができたときにされるがままにな
ってしまうので、この考えはとても大切だなと思いました。

「社会契約説」

ホッブズは自然状態を自己中心的と考え、権利や権力を国家に譲渡するべきで国家主権
と考えた。ロックやルソーは、自然状態を自由や平等と考えた。

(無題)

授業を通して、ホッブズよりもロックのほうが良いと言われていた理由がわかりました。
そして3者それぞれの思想の違いも、面白いなと思いました。

「考え方」

最初はホッブズの考え方にあまり納得出来なかったけど、先生の「はじめの一歩の大切
さ」の話を聞いて、納得することができた。

「ホッブズの考え」

ワタシ的には、ホッブズはあまり好きではありません。まず、国家主権の時点で距離を
おいてしまいます。それに比べてロックは、国民主権でしっかり国民のこと考えている
んだなと思います。

「やっぱり田舎」 

「都会より田舎が良い」と言ったルソーに、共感できました!

2023
年10月6日(金) 「ベーコン」

(無題)

関東大震災が起こり、朝鮮人が日本人に虐殺された話があった。市場のイドラで他人の
言葉を確かめもしないで起こった偏見による
ところもあると知って、批判的に考えて、
カントの実践理性で
善悪を判断しなければならないと考えた。

(無題)

洞窟のイドラ=主観や独断という考え方に興味を持ちました。確かに、小さい頃初めて
高いところに行ってからトラウマになって、でも今は全然大丈夫なのは、自分の気持ちの
問題なんだなって思いました。

(無題)

イドラという言葉が4つに分けられていて覚えるのが大変だなと思いました。しかし、
「しゅぞくのイドラ…さっかく」など共通点で覚える方法がわかりやすくて知れてよかっ
たです。

「イドラ」

私の好きな曲(ボーカロイド)に「イドラのサーカス」という曲があります。今日の授業
を聞いてその歌詞を思い出してみると

・種族のイドラ
・洞窟のイドラ
・市場のイドラ
・劇場のイドラ
がしっかりと盛り込まれている気がします。
特に下の2つがぱっと見で分かるほど入っているので、お時間があれば是非聴いてみてく
ださい。

「イドラ」

4つのイドラは、多くの情報が飛び交っている現代においてとても重要だと思いました。
経験から、その時にあったものを選べるような人になれたらいいなと思います。

「ベーコン」

ベーコンは、経験論について主張した。知識は自然を支配するための手段だとか、4つの
イドラ正しい知識を妨げる偏見のこと。

「これからのために」

つのイドラについて学ぶことができたので、これからの自分の人生に役立てていきたい。
また、ガリレイについても学び、今自分たちが快適に過ごせられるのはこういう人たちの
おかげだと分かった。

「倫理」

4つのイドラが今後の自分に役立つように、気をつけたいと思った!

一番気をつけたいと思ったイドラは、市場のイドラ! うわさ話を信じて誰かを不快にさせ
ることはだめだと思った! 

「今日の倫理」

今日の授業は、4つのイドラを学んで、その4つのイドラは予想以上に身近なものでした。
なので、これからは4つのイドラを頭に入れて生活したいと思います。

「洞窟のイドラ」

私は遅刻がトラウマになっています。偏見というかは分からないが、遅刻をする人はまとも
な精神を持っていないなと思います。

2023年10月3日(火) 「カント」

(無題)

目的の王国は実現しないだろうが、それを目指していくことが何よりも尊いことなのだ
と感じた。

「目的と手段」

今のひと(現代人)が、一番見失いやすいものだと思いました。結果としては全く同じ
なのに、そこまでの過程でどこまで自分をよく見せることができるのかなどと考えてい
るのが、分かりやすい例だと思います。目的と目標の話になりますが、

こういった話もあるので、あくまでも、魔王を倒すのは手段でしかないということです。

「カント」

カントの考え方は、今の国連や日本の教育理念に応用されていると分かりました。そして、
自律することによって相手が自由になり、自分も自由になれると思いました。

(無題)

これからは、定言命法(無条件で~する)をなるべく重視しながら生きていきたいと思い
ました。なぜなら、「◯◯があるからこれをする」などは、自分のことだけしか考えてい
ないような感じがして嫌だからです。

「カントについて」

私は今日の授業でカントについて勉強して、カントは現代の私達にも通ずるところのある
考えを生み出していてすごいなと思いました。

「倫理」

今日の授業は、自分がもっといい人間になりたいと思ったきっかけになりました!! 
たとえば、無条件に良いことをするなど、他者の人格を手段として見ないようにすること
が大切だと思いました!!

「カントの考え方」

カントは、理性について批判的な考え方を持っていた。また、真理を探究する考えと善悪
を判断する良心の2つの理性についての考えを持っていた。そして、人間は平等だと考え
ていた。

「カントについて」

カントは実践理性、良心、道徳法則、善意思の4つとパスカルの繊細な精神はどれも同じ
だと言いました。「これは、倫理の最終ゴールのようなもの」という先生の言葉に、とて
も共感しました。

「定言命法」 

私は人のことをよく考えて動いていると思っているが、果たしてそうなのだろうか...

私がいくらがんばっても、そこになにかの思いがあれば仮言命法になるのか。

なんの思いもなしに人は動けない気がする。

「カント」

自律のちゃんとした意味を学ぶことができた。永久平和論があるおかげで今があるんだなと
思った。カントの考え方についてもっと知りたいと感じた。

(無題)

私は今日の授業で、初めてカントという哲学者を知りました。しかし学んでいくと、とても
大切な思想が多いし、今に繋がっていることも多かったので、しっかり覚えておこうと思い
ました。

2023年9月22日(金) 「モンテーニュ、パスカル」

「心」

心なんてものがあるから、人間は傷ついたり傷つけたりすると思っていた。でも人間は、
自分が考えることができると同時に弱くて死ぬことを知っていて、不安定でありながらも
助け合いながら文明を作ってきたんだと思った。

「モンテーニュとパスカルについて」

モンテーニュは「私は何を知るか?(真理については何も知っていない)」という言葉で
偏見や独断を否定し、寛容の精神を重視していてすごいと思った。またパスカルは、「人
間は考える葦である」という言葉で人間の偉大さと人間の悲惨さについて説いたことが素
晴らしいと思いました。

「理性万能主義への疑い」

パスカルは、理性中心・倫理的・心情中心・直感的だと考えたり、考えることができるの
は人間の偉大さだけど、死ぬことを知っているのは人間の弱さ(悲惨さ)だと言っている。

(無題)

考える事ができるのが人間の偉大さであり、弱くて死ぬことを知っているのが人間の悲惨
さであることから人間は不安定になるが、キリスト信者になれば安定するということがわ
かった。

「倫理」

キリスト信者になれば安定するから、自分はキリスト信者がいいなと思いました!

「パスカル」

パスカルという名前は色んな授業で出てきたことがあったけど、どんな人かは知らなかった
ので、知ることができてよかった。また、2種類の考える精神(幾何学の精神と繊細な精神)
のことを学んで、この2つの精神を大事にしていこうと思った。

(無題)

「繊細な精神」の考え方に、本当に納得した。どんな罪でもそれが悪いことだからといって
「悪」としてしまったら、今までその人がやってきたことが全て否定されているみたいだと
思ったから。

「私詩」

私は自分自身を見失わない自信がある。

しかし自分の足元の不安さを感じる。

私は自分自身を強いと思っている。

しかし足元の脆さを理解している。

私は自分自身を賢いと考えている。

しかし周りの方が賢いと思うのだ。

「理性万能主義への疑い」

モンテーニュの「理性は万能ではなく、時には偏見や独断を引き起こす」という考えに共感で
きました。私は、日常生活で「この人はこうだろう」という偏見を持つことがあったので、こ
れからは気をつけたいと思った。

(無題)

幾何学的精神のことで、一つのことだけを見てその人のことを悪とみなす。繊細な精神のこと
で、その人を多面的に見てその人は悪ではないとみなす。なんだか、性善説と性悪説に似てる
ところがあるなと思った。

「宗教と哲学」

この2つは切っても切り離せないものだと私は思っています。パスカルが最終的にキリスト教
に行ったのはクリスチャンだったからなのか、他にももっと理由があるのかは彼自身しかわか
らないけれど、「中間者」という考え方はすばらしいものだと思いました。

(無題)

人物と思想を結びつけることが難しかったです。しかし、授業で出てきたモンテーニュの発言
は、かっこよくて印象的でした。

2023年9月19日(火) 「ルネサンス、宗教改革」

(無題)

職業神授説の、「すべての職業はその人の天職である」という考え方が、心に残った。
自分がこれから選ぶ職業が、天職だと思えるように生きようと思う。

(無題)

最初から天国に行けるかどうか決まっているという考え方を、私はあまり好きではない
と思いました。なぜなら、どれだけいい人でも人を助けた人も地獄行きだったら「それ
は違う」と思ったし、とても理にかなっていないと思ったからです。

ルネサンスと宗教革命

ルネサンスは、人間中心主義で合理的な考え方。個性を重視するのが特徴。宗教革命が
起きて、カトリックに対するプロテスタンタが成立した。
ルターは、カトリックを強く
批判する考え方だった。

「ピコ=デラ=ミランドラ」

ミランドラさんの「人間はカメレオンだ」という言葉を知って、「確かに」とすごく納
得した。「人間は自由意志によって神にもなれる」という言葉がとてもかっこいいなと
思った。

「神と並行世界」

私はカルヴァンの予定説を信じておりません。なぜなら、運命や出来事は自分の一挙手
一投足で変わると信じているからです。分かれ道の右に行った自分と左に行った自分が
いるという平行世界・パラレルワールドだって、予定説が本当なら片方しか存在しない
はずです。朝に何を食べるか、将来の職業は何か、誰と結婚するのか、全ては私の手の
中で決められるのです。

「倫理」

昔の人は、神のことを信じすぎたり敬いすぎだなと思った。ヨーロッパでは、その歴史
の段階ごとに、どんな人達が中心(主役・主人公)になっているのかがわかった。人間
中心主義の個性の重視が良いと思った。

「繰り返し」

歴史は、その時代のいいところが繰り返されるとわかりました。このまま歴史が繰り返
されると、「今からは江戸時代のエコな部分だったり、持続可能な生活が社会によみが
えってくるんじゃないかな」と思いました。

「カルヴァンさんについて」

カルヴァンは、救いは予め神が決定しているという予定説を立てて、すべての職業はそ
の人の天職という職業神授説を立てたのを聞いてとても共感しました。なので、これか
ら仕事に対する考え方を変えていきたいと思いました。

「宗教改革」

ルターとカルヴァンの行った宗教改革と日本の仏教に共通点が多いことにびっくりした。
元の宗教が厳しいと、大衆向けにするには、似たような改革になるのかもしれません。
それこそ、「歴史は繰り返す」ですね。

(無題) 

宗教改革のルターとカルヴァンに付いて分かった。

2023
年9月15日(金) 「西田と和辻、丸山と小林」

(無題)

風土で国民性が変わってしまうのだから日本人の風土による国民性の考え方で、他の国
の考え方を簡単におかしいと感じるのは早計だなと思った。

「西田さんについて」

西洋近代の哲学的手法を徹底的に学んだ上で、哲学と独自の仏教観を融合させ、独自の
諸概念を産み出したことがすごいと思いました。なので、機会があったら記念館に行っ
てみたいと思います。

「軍国主義の反省?」

日本が軍国主義に走ったのは西洋近代化の徹底の無さ、とあったが私はそう考えません。
まず世界ではイギリスなどのヨーロッパ諸国が不況の中で打ち出したブロック経済を推
し進め始めたあたり、自分の国と自分の植民地間での貿易のみ行い、他の諸外国との貿
易を行わなかったのが原因です。そんな中で西洋近代の徹底をしても腹は満たされませ
ん。戦争は不可避だったと私は思います。確かにアメリカに喧嘩を売ったのはよくなか
ったかもですが、日本が植民地にした所ではそこまで悪い評価っていうのはあまりない
と思います。逆に日本が植民地支配していた場所を取り返したと言ってまた植民地支配
する国の方がきついといった意見もあります。

「間」

個人的主義過ぎたり集団的すぎたりするとあまり良くない方に行くとわかった。間大事!

日本の哲学

西田幾多郎は、西洋と東洋の考え方を合わせた考えの人。哲朗は、西洋の個人的な考え
方と東洋の集団的な考え方を合わせた考えの人。

(無題)

生きることは楽しいという言葉から、相手を大切にするということがどれだけ大切かわ
かった。

「和辻哲郎」

今までは西洋と東洋2つに分かれていたけど、2つのいいところをとればいいという考
えになるほどと思わされた。この考え方がとてもすてきだと感じた。

「メイドインジャパンの哲学」

今日の授業で、メイドインジャパンの哲学を勉強しました。風土でその国の国民性を表
現しているのは、個性的でいいなと思いました。

「倫理」

西田幾太郎の、「純粋経験」「禅の体験」「善の研究」がいいと思いました。

「風土と性格」

その土地の気候と性格が関係しているのが、面白いと思いました。日本でも、「○○県
の人の運転は荒い」とか、「○○県のひとは穏やかだ」などがあるのは、そういうこと
からなのかなと思いました。

(無題)

色々な哲学が出てきて、その内容の違いを理解するのが難しかったです。

(無題)

西田幾多郎のことがわかった。

2023年9月12日(火) 「革新思想、漱石と鷗外」

(無題)

森鴎外の社会的責務と内面的な欲求が切ないと思った。自己の使命や責務を冷静に引き
受ける態度を、諦念と呼んでおり、私も社会的な責任を果たしながら、個人の自由を謳
歌したい。

(無題)

自己本位は、「あなたの自己も大切」というプラスの意味で大事にしていかなければな
らないと分かった。でも自分本位なのはダメ!!

「近代的個人」

夏目漱石は、自己本位や「私の個人主義」的な考え方だけど、他者の自己を尊重しなが
ら自分の自己を主張する考えの人。一方、森鴎外は、社会的な責任を果たしながら個人
の自由も主張した。

「森鷗外」

森鷗外や夏目漱石は、某「文豪の異能力バトルマンガ」でよく見ていましたが、なんと
なく漫画のイメージと重なるところがありました。特に森鴎外は、ある組織のトップな
のですが、その責任を果たしつつ、しっかり自分の意思を持って戦っているところなど
が諦念に近しいものを感じました。

(無題)

夏目漱石の考え通り、個人の自由って本当に大切なことで、これからも相手の気持ちを
考えながら、自分の意見も伝えていこうと思いました。

「明治の日本人」

諦念には、プラスとマイナスで2つの意味があると知った。森鷗外が個人の自由よりも
社会への責任を選んだと知って、「背負って立つ人」はすごいなと思った。だから、明
治の日本は引き裂かれていたんだと理解できた。

「倫理」

他者の自己を尊重しながら、自分の自己も主張という言葉が好き!! エゴイズムを否
定するのは必要なことだと思った! 

(無題)

夏目漱石や森鴎外といった「有名な、知っている人」だったので、授業の内容が頭に入
りやすかった。しかし作品は知っていても思想など深いところまでは知らなかったので、
面白かった。

(無題)

引き裂かれる明治日本人には、個人の自由を重視する考え方と社会への責任を重視する
考え方があるとわかった。

「小説家の人生」

小説家の人生って、波乱に満ち満ちていることをよく感じる。私の現実的な将来の夢は
研究員だったりするのですが、本当の夢は小説家になることです。

小説家を目指している私は、これから物凄い荒波のような社会に揉まれながら、大成す
ることになりそうです。

「明治の日本人について」

明治の日本人は、個人プレーよりチームプレーを重視して、イギリスやドイツに送らさ
れた夏目漱石や森鷗外などは、とても可哀想だと思いました。特に森鴎外は、恋人エリ
スと2人の間に産まれた子どもを捨てることにまでなるなんて、とても辛かっただろう
なと思いました。


2023
年9月8日(金) 「諭吉と兆民、稲造と鑑三」

(無題)

中江兆民の日本をゆっくり民主化する方法が賢いなと思った。回復的民権ばかり唱える
のではなく、恩賜的民権も唱え、自分が潰されないように自分の考えを育てていくのが
生きる知恵だと感じた。

(無題)

「一人ひとりがちゃんとすれば、国も自然に良い方向に行く」という言葉が、本当にそ
うだなって思いました。ちゃんとみんな平等って思えば、酷い争いがなくなると思った
からです。

「西洋思想」

福沢諭吉は、今の基本的人権を作った人で、人が動いたら国も動くという考え方。中江
兆民は、自由民権運動の土台を作った人だとわかった。

「内村鑑三」

日本が戦争をしていた時代に非戦論の考えを持っていて、すごい人だと感じた。日本が
戦争をしていた時に戦争を反対している人がいたと知って、すごく勇気を持っている人
もいるんだなと思った。

「西洋思想の受容」

私は今日の授業で、中江兆民が特に心に残りました。理由は、昔の日本で国民の自由の
ために行動できたのはすごいと思ったからです。

「倫理」

福沢諭吉がそろそろ一万円札から消えるのが寂しい…。日本の武士道はすごいと思いま
した!!! 福沢諭吉が大好きです!!

「近代日本」

この人たちがいなかったら今の日本はないのではないかと思った。政府からの圧力もあ
るのに考えを主張していてすごいと思った。

「お金」

よくネットなどで「諭吉が飛んでいく〜」というお金がなくなっていく表現があるので
すが、これからは「栄一が飛んでく〜」になるんですかね? 諭吉の語呂の良さと、な
んとなくのありがたみは、無くなりそうにないですね!

「武士道」

この頃の学者さんたちは、武士道というものをとても大切にしていると思いました。でも
今の日本には、武士道の精神を持った人は少ないと思います。人の上に立とうとしたり、
自分より下を探そうとしているので…。そして毎日お世話になっている福沢さんのことば
に、耳を傾けるべきだと思います。

「近代化と人権」

福沢諭吉と中江兆民という二人が、反対ともいえる思想を持っていたことを初めて知りま
した。しかし近代化を目指していたり、人権を尊重していたところは共通していて、日本
のことをよく考えていた二人なんだなと知ることができました。

(無題)

福沢諭吉について、私は名前しか知らなかったけど、どういう人だったか知れた。

「福沢諭吉について」

今回の授業の中で、福沢諭吉さんに目がいった理由は、『学問のすすめ』を書いて「独立
自尊」を唱えたのがすごいと思ったからです。なので、渋沢さんに変わる前に家で(今の
1万円札を)保管しておこうかなと思います。


2023
年9月5日(火) 「国学、庶民の思想」

(無題)

自然世、農業にもとづく平等社会。私は農業に魅力をあまり感じない。けれど、生活
には必要不可欠なものである。歳を重ねれば魅力を感じるかもしれないので、気長に
待とう。

「石田梅岩」 

今日の国学と庶民の思想の授業で、特に後者の石田梅岩の商人の道が心に残りました。
この商人の道には取引を公平にする正直という考えと儲けを自分の欲では無く資本に
回す倹約という2つの考えで構成されています。この2つは今の社会でもとても大切
なことだと思いました、特に倹約という考え方をブラック企業などに取り入れてもら
いたいと思った。
 

「国学」 

国学を大切にするのはいいと思った。だが、外国の考え方を否定してしまうのは良く
ないことだと思った。「何事もいい塩梅にしないとな」と感じた。
 

「学問」 

学問も宗教も十人十色。同じような考え方を持っていても、参考にするものが変わる
だけで、似ているようで全く違うものになると思いました。

「農家」 

社会主義とまでは行きませんが、みんながみんな農業に励めば良い国・世界になると
思います。社会主義のように国主導での強制ではなく、皆が進んで農家になるといい
なぁ。何か育てるなら畑がおすすめです!
 田んぼは管理が大変で、一年分を作ると
なるとかなりの面積の土地が必要になり、水も実は半端なく使います! だいたい一
つの田んぼで200トンの水が稲に吸われて消えます! 私は福井県立大学で、上記
のようなデメリットを無くして、誰でも出来るように手軽に育てられるような稲を作
ります!
 

「自然」 

天道と人道の意味を聞いたとき、自然はいつ私達に襲ってくるかわからないからちゃん
と対策していかないと行けないと思った。

「庶民の思想」

石田梅岩の考え方は、取引は平等という考え方で商人にとっては一番大事な考え方だと
思った。

「倫理」 

色々な人物が出てきた中で、石田梅岩が一番好き。正直(せいちょく)、倹約、どちら
も大切なことだし、大切にしていきたいと思った。

「二宮尊徳」

報徳思想の話を聞いて、こういう言葉を自分の中で大切にしていきたいと思った。やっ
ぱり二宮尊徳さんは、「すごい人」だと感じた。

「報徳思想」

今の自分は「自然・親・先祖のおかげ」ということを、「報徳思想」ということがわかった。

「天道と人道について」 

二宮金次郎という名前は元から知っていたけど、二宮金次郎と二宮尊徳が同じであること
は初めて知りました。また、二宮尊徳さんの天道と人道という考え方がなかなかないもの
で素晴らしいと思いました。

2023年7月14日(金) 「儒学(儒教)のジャパナイズ」

(無題)

中江藤樹の愛敬がいいと思った。ネットが発達して互いが簡単に憎み合う世の中だけ
ど、身分を超えて愛し敬い合うことが大切だと感じた。

MTのコメント:「ネットの発達で互いが愛し合う世の中」になるといいですね。

「山鹿素行」

このひとの士道という考え方が、当時の「武士のいいところのイメージ」を体現して
いる気がしました。武士の「下の者を守る」と言う心構えはここからきているのだなぁ
と思いました。

MTのコメント:「武士のいいところ」について考えることも大事だと思います。


「倫理」

色々な学問が出てきたけど自分は古学が好きでした!! 山鹿素行の士道のようにリー
ダーは色々な心構えがあって、悪いことやリーダーとしてだめなことをやってはいけ
ないというものが、今の自分と合わさって好きになった!!

MTのコメント:私も山鹿素行も、あなたの応援団です。ノーブレス・オブリージで
リーダーの仕事を頑張れ!

「武士道」

山鹿素行さんの考え方がとてもかっこいいなと感じた。武士の人たちの大変さを先生
からも知ることができたし、武士の人たちはとてもかっこいいなと感じた。

MTのコメント:武士=サムライ。サムライ・ジャパン=武士のかっこよさを体現する
野球選手で野球人。

「林羅山について」

林羅山は徳川家康の使いで、上下定分の理を唱え、敬という言葉でつつしみを唱えた
のがすごいと思いました。

MTのコメント:愛敬(あいけい)という言葉で、身分を越えた親しみや尊敬を唱えた
中江藤樹もすごいと思います。

(無題)

中国からの儒学をしっかり吸収して日本版にアレンジしていてすごいなと思った。そ
して古学派とかで古いのと新しいのが繰り返されることを知った。

MTのコメント:日本人の得意技の1つが、「外来の事物を取り込んで、日本(風土=
地理的条件)や日本人(らしさ=調和や純粋性を重視するものの見方・考え方)に合った
ものにカスタマイズしていくことだと思います。

「中江藤樹について」

私は今日の授業を受けて、中江藤樹が特に気に入りました。彼の考えた孝と愛敬の考
え方が素晴らしいなと思ったからです、どちらの考えも大切なので、しっかりと孝と
愛敬を意識して生きていこうと思った。

MTのコメント:私は今日の授業を授けて、中江藤樹がさらに気に入りました。今年の
夏のバイク・ツーリングの訪問先の1つに、中江藤樹記念館や藤樹書院(今回で3度目)
を加えたいと思います。

「日本の儒教」

朱子学の林羅山は、身分制度を正当化したり欲望を抑える考え方。また、古学の伊藤仁
斎は、仁と愛や誠で自分を偽らず他者をあざむかない考え方だとわかった。

MTのコメント:羅山の「正義」は、戦国時代を終わらせるということ。仁斎の「正義」
は、平和な時代を続けるということ。どちらも歴史(人の世の来し方・今現在・行く末)
が前に進むために必要な「作用や反作用」なのでしょう。

(無題)

古いものから新しいものに変わって、また前の古いものに変わっていくことが私達の
身近にあって、それは、古学派から来ているんだなと気づいた。

MTのコメント:「温故知新」(古い事物を研究することで新しい未来の事物を知る。
『論語』に出てくる孔子の言葉)や「ミニスカートとロングスカートの法則」(流行現
象や「歴史は繰り返す」ということのシンボル)を紹介して、それを説明しました。

「親への敬意」

私は昔こそ悪ガキで親に迷惑をかけてきたと思います。しかし今では親孝行に努めて
います。自分の持つ小説の才覚を遣わせてくれた両親に感謝を思って生きています。

MTのコメント:「日本の陽明学の祖」中江藤樹による「孝」の教えを実践していて、
素敵です。

(無題)

人がたくさん出てきて誰が何を教えたかの整理が難しかったです。しかし、林羅山の
考え方がすこし気になりました。

MTのコメント:今学習している日本の思想は、本来なら2回分の授業内容をギュッと
圧縮して1回の授業で「お届け」しています。羅山の考え方のどういう点が気になった
のか、よければ今度教えてください。それを深められたらいいですね。

「中江藤樹」

自分を産み育てるものへの感謝を大事にしているのがいいと思った。

MTのコメント:おお、あなたは中江藤樹の「孝」の教えを、親だけでなく「自分を
産み育てるもの」(自然や食べ物、社会や人間関係など)全体への感謝の大事さを
分かっているようですね。素晴らしい!

2023
年7月11日(火) 「仏教のジャパナイズその2」

「親鸞聖人」

親鸞聖人の「絶対他力」や、「悪人正機説」は言葉だけを聞くと、あまり良くないよう
な言葉にも思えます。でも、その言葉だけを聞いて行動する人と、しっかりと意味を理
解して行動する人。それだけでも、どうして、「本当の悪人」が地獄に行くのかという
ことが理解できるような気がしました。

「阿弥陀凄し」

自分は自分のことを凡夫であり、悪人であることを自覚しています。こんな私でも救っ
てくれるであろう阿弥陀はすごいなぁと思いました。罪を犯したら地獄、悪人で生きれ
ば極楽ってことなんですかね? 地獄はこわいですね〜。

「仏教のジャパナイズについて」

親鸞の悪人正機説が善人でさえも救われるのだから、悪人はなおさらという考え方が少
し分かりにくいと思いました。それを逆説で考えるとわかりやすくなるという先生の覚
え方のコツのお陰で頭に入りました。

「倫理」

南無阿弥陀仏の意味やどういったものかわかることができた!! 仏教の種類はたくさ
んあって色々な意味や理想があることが面白いと思いました!! 色々な人がするあい
さつには色々な意味があることが衝撃だった!

「他力」

浄土信仰は弱い立場の人にとっても優しいんだなと感じた。私も戦国時代で災害もたく
さんで苦しいときに優しくされたら好きになってしまうと思う。

「鎌倉仏教」

南無阿弥陀仏がどういう意味を持っていたのかということを知れて良かった。悪人正機
説の意味を理解することができた。普通の考えとは逆の考え方なのでしっかり覚えてお
きたい。先生の善人の説明を聞いてなるほどと思い理解することができた。

「悪人正機説」

善人は自分の力に頼って善しいことをする人で、悪人は罪深さから弱さを自覚して仏に
すがる人だとわかった。

(無題)

最初予習プリントをしていた際、「善人でさえ往生できるのだから、まして悪人は言う
までもない」という言葉を見たとき、どういうことだろうと疑問に思いました。しかし、
授業を聞いてそもそも善人、悪人の捉え方の違いがあってその言葉も納得できました。

「親鸞」

親鸞の考え方は、絶対他力で悪人正機説の善人でさえも救われるのだから、悪人はなお
さら救われると考えた。その意味は、善人は自分の力で出来る人のことだが、悪人は、
罪を自覚して他の人に力を求めることだとわかった。

「悪人正機説について」

今日の授業で悪人正機説について学んだ。悪人正機説は「善人でさえ救われるのだから
悪人はなおさら救われる」という考え方で、はじめはいまいち分からなかったけど、先
生に善人は自分の力で良いことができるくらい余裕があり、悪人は自分に余裕がなく仏
にすがるしかできないくらい追い詰められていて余裕がないから、救うの優先順位が悪
人のほうが上だとわかりました。

(無題)

日蓮の立正安国がいいと思った。日蓮の教えが昔の人も現代人にも受け継がれ、その教
えに救われた人は多いと思うので、「日本を救うのが私の使命」という言葉が有言実行
であるなと思った。


2023年7月7日(金) 「日本の固有思想、仏教のジャパナイズその1」

「日本の仏教について」

最澄さんは一条思想を重んじて、「みんな仏になれる」という考え方で努力家の人だけ
ど、空海さんは思想ではなく行(ぎょう)によって仏になれるるという天才的な考え方
で、同じ船に乗って遣唐使をしていたのに違いがあって、面白いと思いました。

MTのコメント:絵本作家の五味太郎さんが、次のようなことをおっしゃっています。
「最澄は勉強の人。空海は学習の人。勉強は少し強制的で受け身。学習は結構楽しくて
主体的」。「なるほどなぁー」と思いました。

「日本の思想」

日本は、自然との宗教をあわせた考え方がある。また、人間観は、罪を犯したなら清め
ればいいという考え方だとわかった。

MTのコメント:我等の国日本の川って、ほとんど急流なんですよね。だから濁ってい
ないし清らか。日本以外の国の川は真逆で濁っているのが当たり前。我等日本人の理想
が清明心(清き明き心)や純粋さ、清らかさなのは、そのことに由来するのではないで
しょうか。

(無題)

宗教の中で一番身近である仏教について勉強してみて新しく知ることばかりでとても興
味深かったです。なので他の時代の仏教での考え方など授業が楽しみです。

MTのコメント:勉強…いやいや学習の喜びは、「知らないことを知るうれしさ」です
よね。興味を持ってくれてうれしいです。「仏教のジャパナイズ(日本化)」について
の、これからの倫理の授業をお楽しみに!

「日本の思想」

私は今日の授業で自分の住んでいる日本にもいろいろな考え方があるのだとわかりまし
た、特にアニミズムは日本ならではの面白い考え方だなと思いました。

MTのコメント:アニミズムという言葉には、アニマ(「生命、魂」の意味)というラ
テン語が入っています。私も大好きなアニメーションという言葉にも、そのアニマが入
っていますね。生命や魂を感じさせてくれるアニメーション作品…宮崎駿監督の新作
「君たちはどう生きるか」が、とても楽しみです。

「日本人の宗教観」

たまに日本人は無宗教だという記事を見かける。確かに日本人は仏教信仰と言う割に、
クリスマスやハロウィンを祝ったりしている。だがしかし、これは全く持って違うと言
える。だって八百万もの神々がいる国だ。他国が「私達の神こそ最高だ」とか言い合っ
ている中、日本は一歩引いて見ていると言われるほど懐深い宗教観を持った国民性と言
える。

私は仏教とキリスト教のハイブリットで生きている。

MTのコメント:アイ・シンク・ソーです。日本人って、宗教的な施設や場所ではとて
も行儀がいいそうです。それは他の 国の人達の観光地でのマナーやエチケットとの比較
から言えてるそうです。なんだか分かるような気がします。「懐深い宗教観を持った国
民」だからなのでしょう。うれし。

「倫理」

日本古来の自然観や、人間観のことがわかった! 「ヤマト」の名前の由来が、自分的
にはそうやってできたんだなとわかった! 空海の天才なところがかっこいいし、空海
のほうが好き。

MTのコメント:「山処 やまどころ」→ヤマト…の話ですね。私も調べてみて驚くと
ともに、「なるほど!」と思いました。空海については、上で紹介した五味太郎さんの
見立てが面白いと思います。

「アマテラスオオミカミ」

アマテラスは太陽の神様として色々なところで奉られていますが、『古事記』を少し見
ていると、かなり人間味のある神様のように思えました。それは日本のアニミズムとい
う特徴を、しっかり表しているのかなと思いました。これは余談なのですが、アマテラ
スが大石に引きこもった話をボカロの「神のまにまに」という曲でオマージュ(?)し
ているのですが、倫理的な言葉や考え方がたくさんある曲なので、ぜひ聴いてみてくだ
さい。

MTのコメント:今、聴いてみます。…れるりり(作詞作曲)さん、いい。「八百万
(やおよろず。メッチャたくさん)」という言葉を、「痛みや苦しみ」「心の醜さ」と
結びつけるセンス好き。

「欠点」

日本は昔から、「島国だから清明心が重要視されている」とわかった。だが、そのせい
で自我を出すことなどが苦手で、現代のグローバル化にはついていけてないと感じた。

MTのコメント:逆説的ですが、「自分の欠点や弱点を知ることで、長所や強味を活か
せる」のではないでしょうか。苦手な自己主張も、長所や強味に自信があれば、少し背
伸びできるかも。

「学んだ人物」

聞いたことがある人物の名前が多かったけど、学んだ内容は今まで自分が知らなかった
ことだったので、なるほどと理解することができた。また日本のことを学んで、やっぱ
り日本はいいなと思った。

MTのコメント:ですよねー。日本のよさが分かったら、また、日本の歴史や歴史上の
人物を学び直してみたくなりませんか? そしてその日本のよさは、自分の中にも息づ
いていると知る喜び!

(無題)

最澄の一切衆生の考え方、「みんな仏のような人になれる」というのがいいと思った。
人によってはその時期が違うのだろうけど、死の間際でもどんな悪人でも仏になれるな
んて都合がいい気もする。

MTのコメント:最澄の一条思想の考え方のことですね。「人間は平等にかなしい」と
いうブッダの言葉を思い出します。それを我々日本人に分かりやすく伝えているのです
ね。極端な言い方として、「どんな悪人でも」と言っているのでしょう。次回の親鸞の
「悪人正機説」で、そのことが腑に落ちるかも知れません。


2023年6月27日(火) 「朱子学・陽明学、道家(老荘思想)」

(無題)

老荘思想がおおらかでいいと思った。真人の何ものにもとわられず、遊の境地で生きる
人になりたいと思った。でも、そうやって生きられない人に反感を買いそうだけど、上
等だと思った。

MTのコメント:「喧嘩上等!」ってヤツですね。反感を持つ人達は、遊の境地で生き
るおおらかな人=真人にジェラシーを抱いているのかも。妬むより、自分でもやってみ
ればいいのにね。

「道家」 

ありのままに生きる。と、簡単に言うことはできるけど、それはきっと何よりも難しい
ものだと思う。なぜなら、ありのままに生きたせいで、差別されたりすると、ありのま
まどころか幸せに生きることもできなくなってしまうからだ。

MTの…というよりソクラテスさんの(?)コメント:なるほどのー。じゃがわしの思
う「幸せに生きる」っちゅうことは、「知徳合一」「福徳一致」「知行合一」なのじゃ。
つまり、「ありのままに生きることが大切」っちゅうことを知ったらそれを徳として身
につけ、その徳を大事にして生きることが真の幸福だと信じ、それを知ったからには行
動にうつすんじゃ。嫉妬深い反感や理不尽な差別など、気にしないことじゃ。そうじゃ
のう、あの一休さんのように。

「倫理」 

道家の思想の柔弱謙下が、少林寺と同じ考え方だなと思いました! 何事にも受け身で
始めることや、自分から先に手を出さないことが大事!! そして、陽明学の心即理を
考えながら生きようと思った! ありのままの自分を受け入れてくれる人を大切に!!

MTのコメント:老荘思想と陽明学の思想の2つを自分自身の生き方に反映させようと
している点が、とても素敵です。「文武両道…というより文武コラボ」に加えて、体育
祭団長も頑張ってください。あれ、誰か分かってしまう?

「欲の是非」

私の考えとしては、人間に欲は必要だと思っています。欲があるから人生に価値を見出
し、欲があるから人生が楽しくなるのだと考えています。私は欲に忠実に生きています。
しかしその欲というのは、自分の人生に必要だと思う欲に限定しています。人に嫉妬す
る欲だとか、人を羨む心というもの、私はその一切合切を必要ないと割り切って生きて
います。欲があるから人は面白い。

MTのコメント:よくよく考えて書かれた「ウルトラ80」ですね。「欲」だけに…。寺
井高校三訓その2「意欲にあふれ、姿にはずみあれ」ですよね。あ、そういえば公開間
近のジブリの宮崎駿監督最新作「君たちはどう生きるか」ですが、この映画の原作者吉
野源三郎の別の著書に『人間を信じる』があります。もしかしたら本校の三訓をこしら
えた人は、吉野源三郎の影響を受けたのかもしれませんね。寺井高校三訓その3「人間
を信じ、胸にうるおいあれ」。老子さんも荘子さんも、王陽明さんも、胸にうるおいの
ある人達だったんでしょう。私にも、近づいたり真似するくらいはできるかな?

(無題)

今日の授業で、「仮面をかぶらずに生活できたらいいな」って思いました。ありのまま
の自分でいられることで、もっと相手とのことを知ることができ、仲の良さが深まると
思った。

MTのコメント:「仮面」を、その場に応じた「装い」とか自分の魅力をもっとアピー
ルするための「つくろい」というようにとらえてもいいのでは? 「仮面」も含めた自
分らしさってあるのでは? このあたりのことも、もう少しおおらかでいいのかもしれ
ませんね。その方が楽…っていうより、楽しいかも? あと相手がつけている「仮面」
についても、相手の立場になってそれを受けとめてあげられたら…。

「2つの考え方」

無為自然の考え方などを学んで、こういう考え方が今、歌などに使われていると知って
大切な考え方なんだと思った。他にも朱子学など、いろいろな考え方を学んだのでしっ
かり覚えておきたい。

MTのコメント:「今、歌などに使われている」。ですよね。こういったことに気がつ
くと、倫理の勉強が「丸暗記」じゃなくなると思います。歌でも映画でも小説でも、何
か自分の好きな分野や作品に関連事項を発見することって、メッチャ大事。

「真人について」

僕は今日の授業で、特に真人の考え方が気に入りました、真人の人たちの生き方はいい
な、と思えたからです。

MTのコメント:釣り人のあなたにはピッタリだと思います。…あ、また誰だか分かっ
てしまうコメントに…汗。

「朱子学と陽明学」

朱子学は、正しいことや人間性を高める考え方で、一方、陽明学は、良い心を生かした
考え方だとわかった。

MTのコメント:正確には、陽明学は「良い心を生かした考え方」というより、「良い
心を生かそうとする考え方」です。どちらも「人間を信じ、胸にうるおいあれ」の思想
が込められていますね。

「荘子について」   

映画などでよくある夢オチが、昔からあるなんて思っていませんでした。なので、荘子
の「胡蝶の夢」は本当にそうかも知れないと思っちゃいました。

MTのコメント:あなたにお薦めの映画は、「うる星やつら ビューティフルドリーマ
ー」(押井守監督作品)です。日本アニメ史上に燦然と輝き続ける名作ですよ。「胡蝶
の夢」…私も、この世界観が好きです。やはり、おおらかな気持ちになれるから。

2023年6月23日(金) 「儒学(儒教)②」

(無題)

孟子と荀子の考えは、どちらも共感できた。特に孟子の考えに共感した。どんな悪でも、
四六時中悪でいることは難しいし、エネルギーを消費する。だから、人間の本質は善だ
と思った。

MTのコメント:なるほど。「エネルギー保存の法則」(ノーベル物理学賞受賞のマイ
ヤーとヘルムホルツの研究)に基づく人間性善説を展開している知的なあなたに脱帽で
す。

「儒教の展開」

私は今日の授業の性善説と性悪説の2つの内、どちらかというと性悪説です。理由は、
どんな人でも自分が命の危機に瀕したとき悪いことをしてでも自分の命を守ることを優
先するが、自分に余裕があるときは他人に迷惑をかけないように偽善の仮面をかぶるよ
うにしていると思ったからです。

MTのコメント:「どんな人でも、自分が命の危機に瀕したとき、悪いことをしてでも
自分の命を守ることを優先する」という誰でも納得できる例をあげて、「どちらかとい
うと性悪説」という自分の素直な意見を「ウルトラ80」の文章にできていますね。ある
意味、孟子のあげている例(極悪人でも目の前で赤ちゃんが井戸に落ちようとしていた
ら助ける)に挑んでいる! あなたは倫理のチャレンジャーです!

「性善説と性悪説の中間」

私が常々言っている才能の話なのですが、今回の性善・性悪の両方にこの才能の理論を
当てはめることができます。端的に言ってしまうと、生まれたときからの良し悪しは決
まっているということですが、孟子・荀子と違うのは全ての人かどうかだと思います。
生まれたときから悪い人、生まれたときからいい人(大谷翔平的な人)がいる感じだと
私は思います。ちなみに私は良き人だと思っています。兄と妹がいるのですが、どちら
も性格が悪い所があると思います。しかし私は三兄弟の中でも唯一の成功品だと考えて
います。お客が神様ってお話で思ったのが、お客同士が争ったら神々の戦争になるとい
うことですよね(笑い)

MTのコメント:近年、従来言われてきた「運も実力のうち」という考え方よりも、
「実力も運のうち」という考え方が強くなってきていると思います。私はそれをよいこ
とだと考えていますし、それが今の時代や
世の中から要求されているように思います。なぜなら、仏教でいう縁起説(すべては
「おかげさま」)に通じる利他(他者のためやチームのためが回り回って自分のために
なること。ただし、自分の利益を目的にしているのではない)的な考え方や生き方だと
思うからです。生態系(エコ・システム)をこれ以上破壊しないためにも、とても必要
な思想だと思います。つまり「才能も運のうち」という哲学を、あなたにお薦めしたい
ということです。

(無題)

今日の授業で、どんなにやばい悪人でも赤ちゃんが落ちそうになっていたら助けてしま
うという言葉がとても印象に残った。確かにどのアニメ、漫画、ドラマ以外でも、悪人
も優しい心をもっているなって思
いました。だから人は、みんな優しい心を秘めているんだな。

MTのコメント:今回の授業に登場した「人間の本性(ほんしょう)は善なのか悪なの
か」という哲学のテーマは、この後の倫理の授業でも繰り返し出てきます。お楽しみに!

「孟子と荀子」

自分たちがよく使っている「大丈夫」にはそんな意味が隠れていることを、今日学べて
良かった。また、性善説と性悪説の2つを学んだけど、1つを選べないと感じた。


MTのコメント:「そんな意味」とは、孟子の考えで「理想的な人間になろうとして
頑張る(努力と工夫)人」のことですね。少し深掘りすると「浩然(こうぜん)の気
をたくさん持っていて、それを周囲に振りまいている人」のことで、「浩然の気」と
いうのは喩えて言うと「春風のような温かい雰囲気・ひととなり」のこと。名前に
「浩」の字を持つ人は、だいたいこの孟子の言葉に由来するみたいです。性善・性悪
は、1つを選ばなくてもいいですよ。

「後天」

私は、孟子より荀子の考えのほうがしっくり来ました。なぜなら「小さい子は良いこ
とと悪いことの区別がつかない」と聞いたことがあって、もし先天ならばそれが違う
ことになると思ったからです。

MTのコメント:なるほど、私も聞いたことがあります。でもこんな言葉も聞いたこ
とがあって、とても納得できています。それは「七つまでは神のうち」という言葉で、
意味は「7歳までの子どもは、まだ神様に近くて純粋・無垢(あの世にも近くて突然
死んでしまうことも多い)」ということです。「善・悪を超越した純粋さ」が子ども
にはあるということ。

「儒教」

人間の本性は善で、生まれつき持っている良心がある。また、人間関係であらわれる
ものもある。でも人間は悪だと考える人もいて、でも2つとも言いたいことは一緒だ
と思った。

MTのコメント:「孟子と荀子の2人とも、言いたいことは一緒」に気づいたあなた
の思考力に脱帽。そう、「言いたいこと」は戦国時代を終わらせて世の中を平和に、
人々の心に平安をもたらしたいということ
なのです。そのための方法・手段の違いが、仁を強調する性善説と礼を強調する性悪
説なのですね。

「倫理」

自分は荀子の性悪説という考えの方が好きだった! 人の本性は悪っていうのが、人
間の表裏のことを表しているみたいで、今の人間と同じ感じだなと思った!

MTのコメント:いつの時代も、人間はそう(表裏の両面を持って・出して生きてい
る)なのでしょう。そういう意味では、荀子が強調する「偽(ぎ)=つくろうこと」
や「悪の本性を隠す仮面の大切さ」が普遍的と言えるのかもしれませんね。

「性善説」

私はどちらかと言うなら、性善説を信じたいと思いました。たしかに、生まれつき
破壊衝動などをもっている人もいますが、基本幼い時から犯罪をする人は家庭環境
に問題がある人だそうです。それはつまり、生まれた後の、先生が言うところの
「花」の育て方が悪かっただけなんじゃないのかな…と考えたからです。

MTのコメント:なるほど、大事なのは「花の育て方」ですね。黒柳徹子さんが著
書『窓際のトットちゃん』の中で言っています。「『あなたは本当はとってもいい
子なんですよ』と学校の先生から言われ続けたから今の自分がある」と。あと、
「性善説を信じたい」というあなたの言葉に、アンネ=フランクの『アンネの日記』
の言葉を想起しました。「こんなにひどい時代(ナチス=ドイツによるユダヤ人虐
殺が行われていた時代)だけど、私は信じたい。人間は本来、善なのだと」。

(無題)

四端よりも五倫の方が、個人的には覚えやすかったです。なぜなら、人間関係の中
で仁を表す単語1語1語が、「確かになあ」と思うものばかりだったからです。

MTのコメント:対等な人間関係としての朋友(友達同士)なら「信」、上下の人
間関係としては、親子が「親」・夫妻が「別」・君臣が「義」・長幼が「序」とい
う5つの倫理ですね。孟子はブッダのように、難しい言葉は使わず巧みな比喩を用
いて、「論理的倫理(洒落?)」を語っていますね。多くの人にとって、とてもわ
かりやすく。

「性善説と性悪説について」

「人間の本性は善」という言葉があまり理解できなかったときに、赤ちゃんの話が
出てきてなるほどなと思った。だけど性悪説について聞いたときに、確かに「善の
仮面がブレーキを掛けている」という言葉にとても共感しました。

MTのコメント:私も高校生の頃、そうでした。自分の中に確かに良心があること
も自覚していたし、逆に「自分さえよければいい」というような「ジコチューな自
分」もいました。でも、今、思います。善は生まれつき誰にでも備わっているけど、
それに気づいて発揮(発動・起動・ブート)できるためには、色んな出会い(人だ
けでなく本や映画や風景など)や経験(勉強だってそんな経験の1つ)を重ねるこ
とが必要なのです!

2023
年6月20日(火) 「儒学(儒教)①」

(無題)

「克己復礼」の考え方が素晴らしいと思った。でも、他者を尊重しすぎて自分を蔑
ろにしないようにと考えた。

MTのコメント:「克己復礼」を復習すると、「自己中心的になりがちな自分に打
ち勝つことで、他者へのリスペクトや礼儀(エチケットやマナー、ルールなど)を
大事にできる」ということですね。確かに、これを強調し過ぎると、いわゆる同調
圧力(「空気を読め!」的なムード)が支配的になってしまいますね。

「現代人類と自己中心」

私が思うに、現代の人たちはもう少し自己中心的でもいいと思っている。なぜかと
言うと、現代の人は「○○のために徹夜しよう」とか「人に迷惑をかけないように」
という強迫観念に取り憑かれているよう
に思うからだ。ただでさえ、日本は人が自殺で亡くなる件数が世界一なのだから、
もう少し自己中的に…いや、自分を守るように生きてみてほしいと思う。一番大切
なのは自分なのだから、綺麗事云々の前に自分を守らなければならないと感じまし
た。

MTのコメント:「他者の自己を尊重した上での自己中心」ならばオッケーでしょ
う。夏目漱石の「自己本位」の主張があなたの考えにマッチしていると思うので、
是非、漱石の作品を読んでみてください。私の推しは、『それから』です。映画化
されていて、スタッフ・キャストともに日本映画のレジェンド達による珠玉の作品
です。

「忠義」

忠義を誓うっていうのは、そんなに簡単なことではないと思います。年上というだ
けでその人に忠義を誓うのではなく、その人を見てその人の思いを感じ取って、初
めて「忠義」が完成するのではないかと思いました。孔子の「悌」は、そこがまだ
甘いなと思いました。

MTのコメント:孔子が重視したのは、社会秩序なのでしょう。だって当時は乱世
(春秋・戦国時代)だったのですから。だから、今の我々の感覚にそぐわない部分
が多くあるのは当然なのでしょう。下剋上を否定した孔子の考え方は、「兄だろう
が姉だろうが親だろうが先生だろうが、忠義の対象になるかどうかは、その人の中
味・人間性次第」という今の我々の感覚にはそぐわない面がありますね。でも…新
撰組(特に副長の土方歳三)の存在意義に想いを馳せるなら…。

(無題)

仏教とかキリスト教とか、系統は違うけど、どこかで繋がっているんだと思った。
「人が嫌がることは他の人にしない」という言葉は小さい頃から言われてきている
けど、孔子の言葉が言い継がれているんだと気づいたし、このことを大切にしよう
と思った。

MTのコメント:あ、あなたは私と同じ心です。

「中国の思想」

私も、儒学にある仁のおおもとの孝と悌を大切にしていきたいと思った。孝は親孝
行のもとになったものだと思うので、これからはその道徳を実践していきたいと思
った。

MTのコメント:私も「あるキッカケ」があって、親孝行の「孝」や目上の人を敬
う「悌」を大事にするようになった。親も目上の人(私は長男なので、目上の人と
いえば先生や部活の先輩が身近)も「敵視」するような考えを持っていた。でも、
母親って「敵視」の対象じゃなかったです。女性にとっての父親とは?

「儒教」

儒教の仁は親への愛や年長者に対しての愛がおおもとで、自己中心的に動くのでは
なくて他者を尊重する考え方。個人と社会は深い関係があり、個人が落ち着いてい
れば社会も落ち着くという考え方。

MTのコメント:前者は「克己復礼」、後者は「終身・斉家・治国・平天下」の考
え方ですね。

「倫理」

読み方が難しいものがたくさん出てきたから、覚えるのが大変(笑)。君子(くん
し)の意味と同じような人は、かっこいいなと思った!! 先生のギャグ、今日も
絶好調でした!!!

MTのコメント:「君子の意味と同じような人」に「大丈夫」という人がいます。
これは孟子が主張した「理想的な人間」の在り方です。…で、新海誠のアニメ映画
「天気の子」の挿入歌に、~♪~君の大丈夫になりたい~♫~というフレーズが出て
きます。

「受け身」

今まで感想などを書くときも受け身の書き方をしていたけど、「動かないことには
何も始まらない」という考え方を知って、今の自分には何ができるのか考えたいと
思った。また、中国語と英語が似ていると聞いてなるほどと思った。

MTのコメント:「不言実行」はかっこいいけど、「有言実行」でいいじゃない。
とにかく「実行」が大事なんだから。「色即是空」も「エブリシング ジャスト 
イズ 空」なんですよね。

(無題)

授業を通して、私にはあまり孔子の考えが合わないかなと思いました。なぜなら、
周りのせいにするのではなく、自分にできることから考えるというのは、悩んでい
る側、発言した側からすると突き放されたような主張で、私は少し冷たいなと思い
ました。

MTのコメント:なるほど…。現実の生(実生活)においては、「周りのせい」で
悩んで発言する場合が多いかもしれませんね。そんな時、慰め・励ましになるのは、
儒学(儒教)ではなく、キリスト教や仏教、イスラーム教かもしれませんね。

「儒教について」

今日は儒教について少し学んで、儒教がどのようなものかを知ることができました。
なのでこれからの、儒教の授業が楽しみです。また、孔子の考えとキリストの考え
が似ていることに驚きました。

MTのコメント:「己の欲せざるところを、人に施すなかれ」(孔子)と「人がそ
れをされてよろこぶことを、人にしましょう」(イエス)の比較ですね。私も、初
めて知った時は「驚き」でした。センス・オブ・ワンダー「驚きの感覚」から始ま
る学びって、大事だと思います。

2023年6月16日(金) 「仏教②」

(無題)

四諦という言葉を聞いて難しそうと思いました。しかし風邪で喩えると分かりやす
かったり、他にも言葉が難しく聞こえるけど意味はなんとなく分かったりというこ
とがあったので少し面白かったです。

MTのコメント:難しそうに聞こえる言葉だから敬遠するのは、「もったいない」
と思います。何かに喩(たと)えてみたりして、「自分事」にしてください。

「仏教の考え方」

仏教では四諦という考え方があると学んだ。そして仏教の考え方を大事にしていき
たいと思った。人生は短くて空しいからこそ、今を大事にして生きていきたい。

MTのコメント:「色即是空。空即是色」について、深く考えていますね。私もそ
うです。これは「一生仕事」ですよね。

「仏教」

仏教には四諦(説)という教えがあり、「苦しみの後によいことがきっとある」と
いうことを伝えようとしていると思った。また、仏教の中でも個人を助けるものと、
みんなを助けるものに分かれていると分かった。

MTのコメント:前者について。私の大好きな越前大野(自称、観光大使。S先生
の故郷)の寺町通りの1つのお寺さんの掲示板に、「哀しみありて喜びあり。煩悩
ありて菩提(悟り・解脱)あり」という墨書がありました。涙が出ます。後者につ
いて。私は、上座部(じょうざぶ)仏教(小乗仏教)よりも大衆部(だいじゅぶ)
仏教の方が好きです。

「仏教」

ブッタが作った仏教は、本来口頭で伝えるものだったのですが、弟子たちが文字に
起こしてしまいました。でも、その気持ちもわかるような気がします。書き記して、
これから先の人達に、四諦などを伝えて行きたいと思ったんだと思いました。

MTのコメント:四諦の考え=四諦説(診断としての苦諦→病因をあきらかにする
集諦<じったい>→見通しを示す滅諦→処方箋<しょほうせん>としての道諦)を
「これから先の人達」に伝えていくことは、今の我々にも当てはまることなのでし
ょう。

「仏教」

命には終わりがある。だからその命をどう大切に生きるかということが重要だと分
かった。

MTのコメント:「今、いのちがあなたを生きている」という親鸞の言葉(?)を
想起しました。「自分を生きたいのち」は、自分が死んだらどこに…誰にいくので
しょうか? どこでも・誰でもいいです。そうやって受け継がれて
いくのが「いのち」ならば、大事にしたいと思います。

「ブッダ」

ブッタの思想について授業を通して知ったが、やはり世界宗教の祖となった人の思
想は独特かつ素晴らしく感じられた。一人の人の一生は短いが、無限の個々人の人
生と考えれば、途端に感覚が逆転する。遺伝子・DNAを次の世代へと運ぶこの「人
の体」。その人その人に割り当てられた歴史の1ページ=私に割り当てられた歴史
の1ページを、私は自由に生きていきたい。

MTのコメント:あなたには、ヘッセの『シッダールタ』という短編小説を読ん
で欲しいです。その後、対話しましょう!

(無題)

大乗仏教の信者の人だけじゃなく、動物などのことにも配慮するという考え方に
とても納得した。なぜなら、動物も生き物だし、怪我をしても痛い。前に、牛が
虐待されているニュース番組を見た。この考え方
がもっと世の中に広まれば、このようなひどくて、悲しくて、痛い思いをする人
間も動物も植物だっていなくなると思った

MTのコメント:あなたの視点は、もはや「神の視点」です。あなたには、「慈
悲の愛」がたくさん備わっているのですね。素晴らしいです。

「四諦」

四諦のことを病気で表すのがすごいと思いました! ブッダが説いた四諦とは何
かわかった!空の思想を主張したのが、「竜樹」と言い、「ナーガールジュナ」
と言うのがわかった!!!

MTのコメント:「知るよろこび」の上位に、「わかるよろこび」があります。
それを体感できているあなたは素晴らしい!

「大乗仏教」

今日の授業で仏教について勉強して、大乗仏教と小乗仏教の2種類があって、考
え方は全然違っていて、個人救済が目的か、生きとし生けるもの全員の救済が目
的だとわかった。私はやっぱり、大乗仏教のほう
が好きだと思った。

MTのコメント:あなたにも、ヘッセ(20世紀ドイツの作家。ノーベル文学賞受
賞)の小説『シッダールタ』を読んで欲しいです。高橋健二の翻訳も素敵ですよ。
なぜなら、小乗仏教の魅力も感得できるからです。

(無題)

人生は空しい。だからこそ今のこのときを、すべてのいのちを、大切に生きよう、
が印象的だった。友達が大会のときに、「なぜ今バドミントンをしているのだろ
う、プロになるわけでもないのに。ただ好きなだけで、人生においてシャトルを
追いかけるのは必要か?」って哲学的なこと言っていて、この言葉がピッタリだ
なと思った。

MTのコメント:ああ、バドミントンこそが人生なのですね。私はそのことを次
のように表現しています。「羽道(ばどう)」と。もちろん、「剣道」や「柔道」
などの「武道」に通じるものとして。ちなみに私のお気に入りポロシャツ(オレン
ジ色。前の前の職場で、バド好きの先生達で作ったレア物)のロゴが「羽道(ば
どう)」。

2023年6月13日(火) 「仏教①」

(無題)

四苦で、生きることや生まれること自体が苦しいことだと言っていた。しかし、
生きているからこそ得られる幸福があるので、持ちつ持たれつだと思った。喜捨
というものは素晴らしい考え方だと思った。豊かな人が貧しい人を施す。人のあ
るべき姿だと思った。

MTのコメント:仏教が主張する個人の幸福とは、「苦しみあっての喜び」「煩
悩あっての悟り」なのです。私はこの考え方に救われます。

(無題)

人は平等に悲しいという言葉が心に残った。なぜなら誰でも必ず、人生の中で悲
しいと思うからだ。

MTのコメント:「誰でも必ず、人生の中で悲しいと思う」…なるほど。シャカ
族の王子として何不自由なく育ったシッダールタにも、否、だからこその深い悲
しみがあったのでしょう。

「古代インド思想」

今日の授業で仏教について勉強して、仏教の考えもいいなと思いました。我執と
煩悩を無くすために瞑想したりして自分を律する考えなので、自分も瞑想はしな
くても自分を律して行きたいと思った。

MTのコメント:おおー、よいですねー。まぁ、我執や煩悩は無くならなくても、
それと上手に付き合っていける知恵を仏教は授けてくれると私も思います。

「ヴァルナ制」

バラモン教はヴァルナ制に基づく社会を作っていたことが分かった。そしてなぜ先
住民が奴隷になるのか疑問に思った。

MTのコメント:「世界史クエスチョン」ですね。では、お答えします。インド人
は元々、ヨーロッパ人やイラン人などと一緒に中央アジアや南ロシアに暮らしてい
たのです。それが移動により今の土地に定着したのです。その定着の際に、先住民
族を支配して奴隷にしていったのです。

「バラモン教と仏教」

バラモン教は厳しい身分制度とセットの、自然崇拝・多神教の宗教で。輪廻転生、
生きているときの行いで生まれ変わり方が決まると思っている。でも仏教では、
四法印(諸行無常など)を信じている。

MTのコメント:ユダヤ教とキリスト教の関係のように、バラモン教と仏教の関係
を把握・理解していて、素晴らしいです。

「伝言ゲーム」

古代から現代や、遠くのほうから近くの方に言葉が伝わる過程で、よく訛りとかで
元の言葉と大きく発音が変わったりしがちだと思うが、昔の人は多分伝言ゲームが
弱いだろうと思った。あと授業の中でシヴァ神とヴィシュヌ神を別の神様のように
言っていましたが、確かインドだと三位一体で破壊神であり創造神でありますよね? 
あともうひとりはブラフマー神ですよね。

MTのコメント:「伝言ゲーム」の指摘は楽しいです。シヴァ神とヴィシュヌ神と
ブラフマー(ブラフマン)神の三つの神が「三位一体」なので、破壊神で創造神だ
と三位一体にはなりませんね。シヴァ神を、「破壊=創造」神とする考え方はあり
ますが。ちなみにヴィシュヌ神は維持神で、ブラフマー神が創造神とされています。

「倫理」

「人間は平等にかなしい」と「人間は平等に罪深い」という言葉が好きです(笑)。
イエスとブッダではお互いに似ている点があったんじゃないかなと思った! 色々
な「~教」が出てきたから、覚えないと…。

MTのコメント:期末考査「も」頑張ってください!

「偏見」

今日、なんで一夫多妻制になったかという話を聞いて、そんな悲しくて切ないこと
が背景にあったんだなと感じた。また、今までそういうことに勝手に偏見をもって
いたと思うので、物事にはいろいろな理由があるとわかってよかった。

MTのコメント:あなたらしい「ウルトラ80」です。「物事のいろいろな理由」を
知る・学ぶのが、倫理や歴史だと思います。倫理と歴史のどちらも授業で担当して
いて、とてもやり甲斐・生き甲斐を感じながら仕事をしています。

「宗教」

もともと宗教は細かく分かれていて、覚えられないとか難しいというイメージがあ
りました。しかし意外と共通する点があって、興味がわきました。

MTのコメント:共通点に気付くと、知識と知識がリンクされて、とても楽しくな
ります。芋づるにたとえるなら、芋そのものよりも、芋づるが大事ということです。

「四法印について」

今日、四法印について初めて習ったが、「諸行無常」という言葉は、色んな場面で
使われていることがわかった。また、その意味を理解すると、なお面白いと思った。

MTのコメント:例えば、『平家物語』の冒頭の言葉が有名ですよね。「祇園精舎
(ぎおんしょうじゃ)の鐘の音(こえ)、諸行無常の響きあり。奢(おご)る平家
久しからず…」みたいな。「なお面白く」なるために、これからも倫理学習を頑張
っていきましょう。

2023年6月9日(金) 「イスラーム教」

(無題)

喜捨というものは素晴らしい考え方だと思った。豊かな人が貧しい人を施す。人の
あるべき姿だと思った。

MTのコメント:この考えは仏教の「お布施」にもあります。ちなみに「お金以外
のお布施」の一つに「笑顔のお布施」というのがあって、それを知ってからの私は
結構それを意識して生きています。その結果、初対面の人から話しかけられること
が多くなったと思います。特にお風呂屋さんとか、居酒屋で…。

(無題)

イスラーム教は怖いイメージがあったけど、今日の授業でいい面がたくさんあるん
だなって思った。

MTのコメント:ああ、倫理や世界史を担当する高校教師にとっては、まさに「教
師冥利に尽きる」「ウルトラ80」です。

(無題)

イスラーム教のことがわかった! 神ヤハウェの呼び名がアッラーであることや、
ムハンマドの生涯もわかった。日中には何も食べない断食をしてみたいと思った!

MTのコメント:アイ・シンク・ソーでした。私の高校生の時の印象と同じです!

「イスラーム教」

私はイスラーム教はいいなと思いました。イスラーム教の人たちは、自分だけが幸
せであることより貧しい人たちに施しをしたりしていて、皆が平等であるという考
えがいいなと思いました。

MTのコメント:「施し」であって、「お恵み」ではないんですよね。前者は「当
たり前」で「自然」、後者は「上から目線の同情」。

「イスラーム教」

私の通っていた小学校には外国人の児童が数人いて、その中にイスラーム教の子も
いました。給食の時間にいなくなるときがあって、昔はなんでなのか分かっていま
せんでした。しかし、今は断食をしていたとわかるので、宗教の勉強の大切さを改
めて感じることができました。

MTのコメント:その子とあなたが、今、つながったのですね。私の(私とあなた
の、私とあなたたちの)授業が、その「触媒」になったことが誇らしいです。なん
だか私にも、「その子にとってのあなた」と同じような経験があったように思いま
す。「その子」が元気で幸せだとうれしいなぁ。

「イスラーム」

イスラームの思想には、アッラーへの絶対服従や偶像崇拝の絶対禁止などがある。
また、六信五行といったアッラーや天使を信じること・断食や喜捨などがある。

MTのコメント:「六信五行」という信者の生活上の義務がある点が、イスラーム
教の大きな特色だということを理解していますね。グッジョブ!

「イスラーム教とキリスト教」

イスラーム教では偶像崇拝が厳しく禁止されていると分かった。だが、キリスト教
はガンガン偶像崇拝していて、違いがあって面白いと思った。

MTのコメント:「ガンガン偶像崇拝」のフレーズにおもわず(^_^)。ホントそうで
すよね。ある意味、キリスト教ってポップですよね。ロックやヘビメタでもあるよう
な…。

「今までのイメージ」

宗教によっていろいろな考え方があると学べた。また、イスラーム教のイメージが
今日でものすごく変わった。テロとかのイメージがあったけど、全然悪いことばか
りではないと分かった。

MTのコメント:授業でも言いましたが、「後出しジャンケン」のように最後に登
場したイスラーム教が、それ以前のキリスト教やユダヤ教と比べたらメッチャ「宗教
として純粋」で、だからこそ一部の信者が「狂信的で乱暴」になってしまい、イスラ
ーム教のイメージダウンになっている面があると思います。

「偶像崇拝の禁止とアニメ」

昔の宗教には偶像崇拝の禁止がよく明記されているが、今の日本は全くもって真逆に
感じます。日本の誇る文化であるアニメは、その代表例だろう。フィギュアなんて偶
像も偶像だろう。仏教は、仏像とかの偶像が許されている。もし仏教がイスラーム教
のように偶像崇拝を禁止にしていたら、今の日本のアニメはなかっただろう。

MTのコメント:なるほど! ならばディズニーのアニメは、キリスト教が「偶像崇
拝オッケー」だったことの所産か…! ウルトラマン(プロデューサーの円谷英二は、
クリスチャン)に、キリスト教的な要素がたくさん入っていることにも当てはまる? 
偶像としてのウルトラマン。そういえば、あのウルトラマンの表情や肢体の造形って、
半跏思惟(はんかしい)像に似てない? ギリシア彫刻(オリンポス12神の信仰も、
ガチ偶像崇拝)のアルカイックスマイルにも通じる!

「六信五行」

イスラーム教の教えが自分にとっては新鮮だと思ったけど、みんな平等というのは
とても素晴らしいと思いました。なので、日本も国民が全員平等になり、貧しい人を
なくせばいいと思いました。

MTのコメント:今の憲法の理念に、含まれていますね。国民主権や基本的人権の尊
重の考え方に。そう考えると、イスラーム教の先進性が分かるような気がします。

「イスラーム教」

ムハンマドが開いたイスラム教は乱暴なイメージがあるけど、中身を見てみてば平等
を主体としている宗教です。歴史全体でみれば乱暴なことも多いけれど、それがすべ
て神のために行っているとすると責めることはしてはいけないと思いました。

MTのコメント:「責めることはしてはいけない」のフレーズが、胸に刺さりました。
でも、「これは神のためだから正当化できる」などと、自分や自分達に都合のいい解
釈をされたら困りものですよね。やっぱり、宗教の違いを越えた普遍的な価値やルール
(法の支配や民主主義、平和主義)も大事だと思います。…あ、あなたには「釈迦に
説法」だったかも! 失礼しました(^^;)

2023年6月6日(火) 「ユダヤ教・キリスト教②」

(無題)

原罪は神が裁き、犯罪は法が裁く。しかし、犯罪も本来は神が裁くものであると思う
し、人を裁くことは「神の代行」ではないだろうか。今読んでいる小説と重なる部分
があって、面白かった。

MTのコメント:なるほど、犯罪にも原罪的な要素があったりしますよね。「父殺し」
とか? 「父殺しは神の代行」というテーマの小説や映画を拵(こしら)えてみても
いいかも? あなたがそんなクリエーターになったりして(^_^)v

(無題)

イエスが「自分を殺そうとする人たちを許して」とお願いしたところが、すごく印象
に残った。そんなことは、普通の人はできないと思う。

MTのコメント:イエスが人間(ただし特別な人間=預言者)であるだけでなく、神
でもあることが納得できますね。「神は人間がつくったもの」だとしたら、人間が神
なのかも…。人間に宿る理性や良心が、そのまま神なのかも…。

「イエスの磔(はりつけ)」

アニメでイエスの磔の場面を見て、鞭や処刑の仕方など今では考えられないほど残酷
で驚きました。そして磔のイエスのセリフが、彼の優しさ、心の広さを表していて素
晴らしいなと思いました。

MTのコメント:本当にそうですよね。私も「イエスの優しさ、心の広さ」に憧れます。
…あれ、これってプラトンのエロース「知への愛」? もちろん、知識ではなく知恵と
しての知への愛。

「新約聖書」

新約聖書には、愛の神としてのヤハウェやアガペーが無償の愛であることについて書
かれている。また、隣人愛についても書かれている。そしてパウロは、人の罪( sin
原罪)について理解している。

MTのコメント:パウロは本当に、「復活したイエス」に出逢ってしまったのではな
いでしょうか。いや、そうなりたかったそれを求めた心が、もともとパウロにあった
のではないでしょうか。そんなパウロの「妄想」? 「幻想」? 「憧れ」? パウ
ロは私です。あなたかもしれませんね。

「思想」

私はイエス・キリストが十字架刑で処刑されそうになりながらも、自分の処刑を楽し
んでいる人たちに恨みや憎悪を抱かずに、「彼らの罪を許してほしい」と神に懇願す
る気持ちは素晴らしいと思った。

MTのコメント:あなたや私のイエスへの感動が、この世界を深いところで支えてい
るのかもしれませんね。あなたも私もイエスにはなれなくても、イエスのことを好き
で、イエスに少しでも近づくことはできるかもしれませんね。…これも「希望」?

「パウロとアウグスティヌスの違い」

パウロは三元徳を信じて、信仰と希望と愛を大切にして、アウグスティヌスは神の恩寵
を大切にしている。だが、私はどちらも間違ってはいないと思う。二人が大切にしてい
るものを私達が汲み取って、いいところを取り入れればいいと思った。

MTのコメント:パウロさんとアウグスティヌスさんの「いいとこ取り」が大事だとい
う意見ですね。メッチャ、私も同感です。

(無題)

イエスは十字架刑になってしまった。だがイエスは自分が殺されそうになっているにも
かかわらず、自分を殺そうとしている人達を許し救おうとしていてすごいなっと思った。

MTのコメント:そのイエスの「凄み」は、永遠不滅(…ん、プラトンのイデア説?)
なのかもしれませんね。イエスを信じることで永遠の命を得られるという考え方が、感
得できるような気がします。理解ではなくて感得。

「今日学んだこと」

難しい漢字がたくさんでてきたので、しっかり覚えておきたい。隣人愛の考え方がとて
もすてきだと思ったので、大事にしたい。

MTのコメント:食材…違う、贖罪。温調…違う、恩寵。「自分が人からして欲しいこ
とを、人にしなさい」=隣人愛…大事ですよね。

「イエスが肩代わりした原罪」

イエスが死ぬとき、全人類の原罪を背負ったとよく聞くのだが、最近、私は一つ思った
ことがある。それは、「イエスが背負った原罪が、今の人類まで届いているのか?」です。
イエスが死んだとき、その世界にいるキリスト教を信じている人々の原罪は消えたとして
も、今現在この世界を生きている我々がそれを享受できているのか、甚だ疑問である。
自分はキリスト教徒ではないので、もしかしたら未来永劫の分の罪まで背負っているの
かもしれない。

MTのコメント:イエスは半分は人間なので、私達と同じ原罪(自己愛にもとづく自分
ファーストな考え方や行為)を背負っていたようです。ところがイエスの半分は神なの
で、私達が背負っているような原罪をチャラにできたということなのでしょう。よい意
味で「人間を裏切り、神を裏切った」のがイエスなのではないでしょうか。

(無題)

ユダヤ教とキリスト教の相違点が、少しわかった! 神と法で別れている。処刑の仕方
が少し怖かった。誰にでも優しくできるのが、尊敬できた。

MTのコメント:ユダヤ教の法解釈が「法を守ること自体が大事」(アリストテレスの
「調整的正義」)に対して、キリスト教の法解釈が「法は人のためにあり、人が法のた
めにあるのではない」(アリストテレスの「配分的正義」)だということが理解できた
のですね。

「パウロさん」

「聖☆おにいさん」でパウロさんは一瞬出てくるのですが、どんな人かちゃんとわかっ
ていなかったのです。でも、ここで、こう言っていた意味がわかりました。でも、ここ
で、「うちの弟子達」と言っていたので、まさかもとイエスから見て敵?側だったのは
驚きました。

MTのコメント:そうなんです。パウロさんは「回心」する前は、イエスを迫害していた
パリサイ派(ユダヤ教の形式的な律法主義を重視するグループ)のリーダーの一人だった
のです。「エリート学者」という意味で「超絶高学歴」なのです。だから外国語にも堪能
で、イエスの教え(キリスト教)を様々な民族に伝える役割を果たしました。

2023年5月30日(火) 「ユダヤ教・キリスト教①」

「ユダヤ教」

シナイ山でヤハウェから十戒を言い渡されたことから、十戒がなにか気になりました。今度、
それについて調べてみて色々考えたいと思います。

MTのコメント:「なにか気になる」…ですか、いいですね。「知的好奇心を満足させるこ
との喜び」こそが、勉強…というより学習の醍醐味(だいごみ)だと思います。

(無題)

イエスが「裁きの日に備えて律法を守れ」ではなく、「罪を悔い改める」ことが大切という
ふうに説いていて、「私と同じじゃん」と思った。というのも、私は死刑制度は必要ないの
ではなかろうかと思っているからだ。

MTのコメント:あなたは私の同志です。共に頑張りましょう!

(無題)

ユダヤ教の律法主義や選民思想と成立事情との関わりを、深く知ることができた。また、イ
エスが復活したことに驚いたし、感動した。

MTのコメント:「驚き」から始まる恋心…じゃなかった学習意欲こそが、素直で自然な
「学ぶ喜び」なのでしょう。センス・オブ・ワンダー(その事を不思議と驚く感覚)が大事
なのは、理系だけじゃない!

(無題)

イエスは恨まれるとわかっていても、自分の意見を言っていてすごいなと思った。なので、
自分も自分の意見を主張できる人になりたい。

MTのコメント:あなたを応援します。私も頑張ります。今のロシアにもウクライナにも、
あなたや私の同志がいるはずです。その人達と連帯します!

(無題)

キリスト教の勉強は今までも何回かしたことはありますが、より詳しく勉強できたのが良か
ったです。そしてキリスト教と繋がっているアニメもあると聞いて興味が出たので、調べて
見てみたいと思います。

MTのコメント:よかったです。次回はさらにディープにキリスト教の思想に迫っていきた
いと思います。お楽しみに! あ、お薦めのアニメは「オネアミスの翼」です。若き日の庵
野秀明がスタッフの一人です。

「知りたかったこと」

ユダヤ教についてあまり知らなかったけど、深く知ることができた。イエスの性格が好きで、
イエスについてたくさんのことを知りたいと思っていたので、知ることができて良かった。

MTのコメント:「イエース!」…イエスだけに。次回、もっと深掘りします。

イエスの考え方は、罪を犯した人でもそれを改めることが大切だと主張していることがわかっ
た。また、悔いを改めれば救われるという考えも持っていたことを知った。

MTのコメント:人は生きるために、どうしても罪を犯してしまいます。例えば、生き物を
食べて(生き物の命を奪って)生きています。ほんのちょっとしたことで、周りの人を傷つ
けてしまうこともそうでしょう。イエスの優しさは、全ての人間(愚かで弱い罪人)に向け
られていると思います。イエス様、感謝します。

(無題)

本当にイエス・キリストは、処刑された三日後に生き返ったんだと改めてびっくりした。

MTのコメント:科学的に証明することができなくても、復活したイエスに出会い「(私を
迫害した)あなたを赦すよ」という言葉をもらったパウロ(イエスを迫害していたパリサイ
派のリーダーの一人)が、生き方を180度転換させて命がけでキリスト教を広めていく使徒
になった事実を知ると、イエスの復活は本当に(この「本当」の意味は哲学的)あったのか
もしれないと思えてきます。イエス、すご!

「前世と来世」

私は今生きるこの世界での才能や容姿などは、全て前世で行った善行によって成り立つもの
だと思っています。これを私は善行のポイント制と言っており、前世で積んだ善行は死後に
ポイントなり、それを来世の自分の才能や容姿、身体的なものなどを上げていくものに使う
と思っています。大谷翔平は多分前世で世界を救っているのか、野球への才能と顔と性格の
良さにポイントを使っていると思っています。

MTのコメント:あなたにお薦めの本があります。喜多川泰さんの『運転者』です。運転者
の意味は「運を転がす者」で、物語の中ではタクシーの運転手さんです。喜多川泰さんの本
といえば、『ソバニイルヨ』もお薦めです。あ、「思い出し涙」が…。

「イエス・キリスト」

キリスト教の教祖であるイエスは、十字架刑に処された3日後に復活するという奇跡を起こ
しました。でも、私は少し気になります。ここまでのことはよく語られていますが、復活後
の話をあまり聞かないのはなぜなのでしょうか。

MTのコメント:お答えします。「しばらくこの世にいて、自分のことを迫害していたパウ
ロに会って励ましたり、自分のことを知らないとローマの役人に言ってしまって後悔にうち
ひしがれていた一番弟子のペテロに会って励ましたりした後、再び天に召された」と、聖書
には書いてあります。イエス…いい人(いい神様)過ぎるよ。あなたのようにはなれなくて
も、ちょっとでもあなたに近づきたいと思っている人は、この世界にとてもたくさんいると
思います。すみません、私もその一人です。あ、理由を知りたかったのですね。復活後の話、
少々インパクトに欠けるから? 私は復活後の話が好きです。

「キリスト教」

イエス・キリストの「みんなが心の中に平和の世界を持っていることで時間はかかるけれど
も世界は平和」になるという言葉がいいなと思いました。今はロシアとウクライナが戦争を
していて平和とは言えないけど、いつかみんなが平和な世界を想像してその理想が実現した
らいいなと思いました。

MTのコメント:真っ直ぐな「ウルトラ80」、ありがとうございます。あなたの人間性が表
れていますね。あなたも私の同志です。同志愛…アリストテレスのフィリアですね!

2023年5月26日(金) 「ヘレニズム哲学」

「エピクロス」

「快楽主義」であるエピクロスは、一見するだけでは堕落の権化のようである。だけれど、
その実態は違っていて、むしろ、自分の中だけで幸せや快楽を享受することのできる思考で
あるということが面白かった。

MTのコメント:そうなのです! そういう意味でエピクロスは、我々「オタッキー」にと
って「同志」や「仲間」なのです。…え? 「我々」って…(^_^;)

「魂は不滅ではない」

魂は不滅ではないということを学んで、すごくなるほどと思ったし納得できた。死について、
そんないい考え方をするひとがいたんだなと思った。この考え方を大事にしたいと思った。

MTのコメント:この「ウルトラ80」を、天国のエピクロスさんに読んでもらいたい。あれ? 
エピクロスさんは、もう「魂としても」存在していないのか…。ちょっと残念。

「2つの主義」

禁欲主義と快楽主義という正反対な言葉ですが、説明を聞くとどちらの言いたいこともわかる
内容でした。なので、どちらが優れている、劣っているではないんだなと思いました。

MTのコメント:前回のアリストテレスの哲学を取り上げた授業で、「中庸」という言葉が出
てきました。あなたにはその中庸の徳があるのでしょう。禁欲主義と快楽主義の中庸が、大事
なのでしょう。極端な禁欲主義も、極端な快楽主義も、どちらもNGですよね。

(無題)

エピクロスの「死んでしまったら怖さを感じない」、ということは納得できます。ですが、
自分が死んだあと綺麗サッパリ消滅するのは、やっぱり寂しいし怖いと感じてしまいます。

MTのコメント:あ、この「ウルトラ80」を読んで、ジブリ映画「風立ちぬ」のヒロイン菜
穂子さんを想起しました。それはユーミン(「荒井由実」の時代)の名曲「ひこうき雲」で
表現された「哲学」です。泣ける…。

「死への恐れ」

先生は、「天〜天和通りの快男児」という漫画をしっているでしょうか? 私の読んだ作品
の中でも、特に今の自分の人格形成の中心にいる存在です。話の中で「死は怖くないか?」
という言葉に対して、登場人物である赤木茂は2つの考えを示してくれました。一つ、死ん
で意識が残るなら、この煩わしい体から解放されたのだから良し二つ、死んでゼロになるな
ら、意識も何も残ってないのでそれでも良しこの二つの考えは私の死生観を大きく変えたも
のと思います。先生もぜひ読んでみてください!

MTのコメント:二つ目の見方・考え方が、エピクロスのそれと一致しますね。今、ググっ
てみたのですが、なんと「麻雀もの」の傑作なのですね。私は「ポンジャン」とか「ドンジ
ャラ」のレベルで終わっているので、詳しくないのですが、「雀鬼の生き様や情熱」には共
感できます。

「禁欲主義について」

自分の考えとしては、禁欲主義はよいことだと思います。その理由は、人は禁欲をすること
によって心が豊かになり、静かな性格になり、友達や親などに迷惑をかけず、心穏やかにな
れると思うからです。

MTのコメント:きっと中庸が大事なのでしょう。禁欲主義のプラス面と、快楽主義のプラ
ス面の「いいとこ取り」して生きて行ければ幸せなのでは?

(無題)

魂は不滅ではないという、科学的な考え方に辿り着くのがすごいと思った。当時、私が生き
ていたら、理解はできないだろうなと思った。そして、死は恐くないという考え方は、生き
る上で楽になるかも知れないと思った。

MTのコメント:後半の文章に、泣きそうになりました。私も、「恐い死」を見てきたので。

(無題)

人間が死を恐れているのは痛みや辛さが原因だと分かり、確かにそうだなと感じた。禁欲的
でストイックな生き方のように、自分も色々なことに対してストイックでありたいと思った。
だから、勉強も部活も頑張りたいと思った。

MTのコメント:なるほど、「勉強も部活もストイックに頑張る」というあなたの宣言に拍
手喝采です。今は「スマホの誘惑」が大きいと思うのでよけいに…。

「エピクロス哲学」

死は怖くないと考えるのは、死んだときにはもう生きていないから怖さを感じないと聞いた
ときに、たしかに死が怖いのは、死ぬまでの過程で痛みや苦痛を感じることと死んだあとど
うなるのか分からず不安になるからであると、私は思います。でもエピクロスの考え方で捉
えれば、死への恐怖は少し和らぐのかもしれないと思いました。

MTのコメント:死との向き合い方は、それを恐れるとか恐れないことよりも、それも含め
た生の肯定にあるのではないでしょうか。こんな話を聴いたことがあります。「生」の字を
上に、「死」の字を下にくっつけて書いてみると、「死が生の根っこ」になっているように
見えるという話です。

「エピクロス」

エピクロスの「死ぬのが怖いというのは、痛みや苦しみが怖いから」という考え方に、とて
も納得した。痛みや苦しみさえなければ本当にコロッと逝ってしまいそうで、それは「いい
ような、一番怖いような」感じがした。

MTのコメント:あなたの「いいような、一番怖いような」という受け止め方に、私はホッ
としました。私の「哲学」では、アリストテレスの言う「最高善とは目的そのもので、例え
ば人格=命」という考え方の優先順位が高いからです。

2023年5月23日(火) 「アリストテレスの哲学」

「眠気」

授業が始まると眠くなるのは、自分自身の中にあるイデアを覗き込もうとする働きだと私は
今考えました。物事が本質に向かうように、私は眠りを通して本質を得ようとしていると思
います。昨日も10時には寝て5時に起きたのに眠い。何かがおかしいのかもしれません。

MTのコメント:今のあなたを受け入れてくれるのが「ぬるま湯的な現実」ならば、今のあ
なたのままでは拒否される「リアル社会のリアル現実」があなたに迫ってきていることを自
覚してくださいね。今のあなたのままで生きていくなら、あなたにはフリーランスが向いて
いると思います。…でも、フリーランスって…(以下は、想像にお任せします)。

「人間はポリス的動物」

アリストテレスの考え方のひとつであるこの言葉の、「ちゃんとした人=ちゃんとした社会
人」というものは、時代によって変わってきてしまうものです。当時はどんな人がちゃんと
した人だったのでしょうか。

MTのコメント:お答えします。直接民主政で、民会に出席する成人男性はほぼ顔見知りで、
大臣職のほとんど(将軍職以外)は抽選で決まる社会なので、どんな人がちゃんとした社会
人だったかというと…(以下は、想像にお任せします)。

「アリストテレス」

今日の授業でアリストテレスを学んで、アリストテレスの徳の考え方が特に気に入りました。
理由は彼の考えた知性的徳と倫理的徳は、誰かに物事を教えるためにも必要だし、自分自身
で新しいことを始めるのにも必要な考え方だなと思ったからです。

MTのコメント:「誰かに物事を教えるためにも必要」…なるほど、教師や親などの指導者
に学んで欲しい哲学ですね。「自分自身で新しいことを始めるのにも必要」…なるほど、特
に「訓練で初めて身につく倫理的徳」がそれなのでしょう。楽しんで頑張れ!

「アリストテレス」

アリストテレスの考え方は現実を見た考え方で、現代に色々な影響を与えたとわかった。また、
個人差に考慮されたりされなかったりして平等になっているとわかった。

MTのコメント:「個人差に考慮する必要があるケース」が生活保護(悪平等を避ける公平さ)
で、「個人差を考慮してはいけないケース」が裁判(えこひいきを避ける平等さ)なのです。

「アリストテレスの哲学」

正義は正義でもいろんな種類があると分かった。反対の意味になっている単語がいっぱいあっ
たのでしっかり覚えておきたい。

MTのコメント:「反対の意味になっている単語」とは、「平等とえこひいき」(裁判は、
えこひいきが悪・平等が善)と「公平と悪平等」(生活保護や累進課税は、えこひいきが善
・平等が悪)ということですね。物事は多面的・多角的なのですよ。

2023年5月9日(火) 「プラトンの哲学」

(無題)

プラトンは、イデア論を教えて理想的な考え方をしている。でも、現実はそんなにうまく行か
なくて、失敗や成功を繰り返しながら生きているとわかった。

MTのコメント:プラトン自身がどう生きたかを調べてみると…、まさに「失敗や成功を繰り
返しながら」生きています。そういう所も、私がプラトンとプラトンの哲学をとてもチャー
ミングに感じる理由なのです。あなたは「アトランティスの伝説」って聞いたことがあります
か? プラトンはそのアトランティスの存在を信じて…後は、調べてみてください。色んなエ
ンタメに引用されている物語に出逢えますよ。フッフッフ。

『ソクラテスの弁明』

ソクラテスは知っていたけど、プラトンという弟子がいたことは初めて知りました。そして、
プラトンが著した『ソクラテスの弁明』も、どのような思想が書かれているのか気になるので、
調べてみたいです。

MTのコメント:「時は来た。私たちはここを去らねばならない。私は死ぬために。あなたたち
は生きるために」というソクラテスの最期の言葉を英語で紹介しました。是非、直接プラトンの
著作に触れてみてください。「関西弁訳」もお薦めですよ。

(無題)

私は、プラトンの「ギリシア四元徳」に心を惹かれた。なぜなら知恵で動かないと、今のどこか
の大統領みたいになっていくと思うから。

MTのコメント:アイ・シンク・ソーです。彼(○ー○ン大統領)は、知識としてプラトン哲学
を知っていたとしても、知恵としてのプラトン哲学には目を(心を)閉ざしているんだと思いま
す。「プー○○さん、知識と知恵は違うぞ! ソクラテスが言ったように、魂への配慮が欠けて
いるんじゃないの?」と言いたいです。

「プラトンの考え方」

イデア界と現象論があると分かった。また、今日の授業で、私の考え方は現象論と似ていると
感じることができた。

MTのコメント:授業の後に、「最近レコード・プレーヤーを買った」という話をしてくれま
したね。レコードのアナログの音は、プラトンの理想主義(とにかくハイレベルなデジタル音
声を追い求める)というよりも、アリストテレスの現実主義にしっくりくるかもしれませんね。
ところで、現象論というのは、次のような考え方です。「我々が五感で認識できる現象そのも
のが実在で、そのほかに本体は存在しない」。これは予習ですが、3学期の授業に登場する実
存主義哲学(ニーチェとかサルトルとかが代表的な哲学者)につながるものです。お楽しみに!

「プラトン」

プラトンのイデア論(理想主義)は自分に希望を持つことができて活力になるけど、その希望
を実現するには理想だけでなく現実もみて自分の力で希望を実現できるようにすることが必要
だと思った。

MTのコメント:おー、あなたは理想主義のプラトン哲学と現実主義のアリストテレス哲学の
「いいとこ取り」ができていますね。それは3学期に登場するヘーゲルの哲学で取り上げる
「弁証法」の考え方です。「種と花のいいとこ取りが果実」みたいな。

「理想主義と才能」

私はよく才能こそ人間を人間たらしめるものと考えてますが、才能というものは言語化・実体
化できないものだから理想主義になるのでしょうか? 個人的に才能は理想主義の考えから外
れた独立的で特殊な力だと考えています。

MTのコメント:ふむふむ、なかなか哲学的な問いですね。人間と他の生き物を区別するのは
理性の有る無しだと思いますが、才能と理性の関係は次のように説明できるのではないでしょ
うか。「意識的に、一種の道具として理性を駆使できることが才能」というように。だから、
言語化・実体化された理性こそが才能だし、理性を言語化・実体化できることが才能なのでは? 
確かアインシュタインがこう言っていますよね。「努力できることこそが才能だ」。これから
も、対話しましょう!

(無題)

政治家には理性・意志・欲望のなかで、理性が大切だということがわかった。そして、三島由
紀夫が起こした憲法改正のために自衛隊に決起を呼びかけた事件、あれは理性ではなくて意志
なのだと思った。

MTのコメント:三島ですか…。三島文学に触れてみて思ったことは、理性というより感性、
理論というより直感の世界だということです。市ヶ谷駐屯地での割腹事件…彼も陽明学やソク
ラテスの哲学に見られる「知行合一」を信条としていたのでしょう。意志は感性や直感に近い
と、私も思います。倫理だって、頭でっかちじゃ理解できないデリケートで神秘的なワールド
満載ですから(^_^)

「プラトン」

プラトンはとても理想主義の人間だと思った。でも、それにしては政治のことなども考えてい
たから、理想だけでなく、現実(現象)のこともしっかり考えていたのではないかと思いまし
た。

MTのコメント:なるほど、あなたも「いいとこ鳥」…否! これだと焼き鳥屋さんになって
しまう(私が以前住んでいた金沢市大豆田町に本店があります。そこに住み始めた頃に開店し
て、マスターとすぐに仲良しになりました。寺井にはアルビスの向かいに支店があります)。
「いいとこ取り」って、哲学のすごく役に立つものの見方・考え方なんですが、あなたには自
然にそれができていますね。感心・関心…あれ?