No.145

「峡谷に橋をかけるべきとき」

☆ 左の熊はソ連、右の鷲は米国。両者の間には、「無責任な声明」「深まる疑惑」と
 ある。1946年のピュリッツァ賞を受けたブルース=ラッセルによる風刺画で、米ソの
 冷戦の始まりを示したものである。



「マーシャル=プランとヨーロッパ経済協力機構に対するソ連の風刺」


☆ 「かしら右! ウォール街に敬礼!」
 モスクワの英文雑誌、『ニュー・タイムズ』に掲載されたエフィモフによる風刺画。
 1947年に発表された米国によるマーシャル=プランに対応して、ヨーロッパの
 16カ国がOEEC(ヨーロッパ経済協力機構)を作ったことを、ソ連が風刺している。
  イギリス人の隊長が、加盟各国に対して“右向け右”の号令を出しているところ。
 ベネルクス三国(ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)と、トルコ・ギリシアは、それ
 ぞれ一人分の軍服に入れられている。後者は同年のトルーマン=ドクトリン
 対する風刺を含む。