No.142

「独ソ不可侵条約についてのイギリスの風刺画」

☆ ソ連を自国との軍事同盟に引き込もうとしたのに、独ソ不可侵条約ヒトラー
 に先を越されたイギリスで描かれたもの。
  初めて会ったドイツのヒトラーとソ連のスターリンが、挨拶を交わしている。ヒトラ
 ーいわく「『人間のくず』氏ですね?」。スターリンいわく「『血なまぐさい労働者殺戮
 者』氏と存じますが?」。
  両者の間に倒れて死んでいるのは、独ソ両国に侵略されたポーランドだろう。
  


「ド=ゴールによるフランス国民への布告」

☆ 1940年7月末、亡命先のイギリスの首都ロンドンの壁に貼られたポスター。
 「全フランス人へ。フランスは一つの戦闘に敗れた! しかし、フランスは戦争
 に敗れてはいない。…わが祖国は死滅の危機にある。救国のため戦え!
 フランス万歳!」と書いてある。
  ド=ゴールは、イギリス政府の支持の下に自由フランス政府をロンドンに
 組織して、ナチス=ドイツに対するレジスタンス(抵抗運動)を扇動した。

       

「ナチス=ドイツによる反ソ連ポスター」


☆ 1941年6月22日、ドイツ軍は突如としてソ連領内に一斉に進撃開始。独ソ戦
 始まった。ヒトラー総統は、この後、この戦争を「ボリシェヴィズムに対する十字軍」
 と名付けることによって、侵略を正当化しようとした。