No.113
「ドイツ関税同盟に対する風刺」
☆ リスト(右から2人目のドイツの歴史学派経済学者)がドイツ関税同盟
の構想を打ち出し、これを促進するために「関税同盟新聞」を発行した。彼は
その新聞紙を示しながら、イギリスでの木綿工業の中心であるマンチェスタ
ーやその外港リヴァプールのイギリス資本家(左)がドイツ資本家(右端
の人)を呪縛している糸をハサミで断ち切ろうとしている。同時に、1833年成
立、翌1834年発足のプロイセン王国を中心としたドイツ関税同盟(中央やや
左下の1833と刻まれた柱と、プロイセン王国を表す鷲が先端にある裁断機
?)も、その呪縛を断ち切ろうとしているのであろうか。ここの意味不明とさ
れている。