No.95

「北米13植民地のボストン市民の反税闘争」

☆ 1773年の本国イギリス政府による重商主義政策である茶法に対するボストン市
  民による反税闘争を描いた風刺画。
   イギリスの税吏を裸にし、その身体にタールを塗り、羽毛をつけ、茶を口に無理矢理
  注ぎ込んでいる。タールも羽毛も茶も、全て課税品である。近くの木の枝にはリンチの
  果ての処刑を示唆する絞首のためのロープが不気味にぶら下がっている。
   左奥の船で茶を海に投げ捨てているのは、この年の12月に茶法に反発して起こった
  ボストン茶会事件を表す。
   どちらもイギリスにしてみれば、凶悪なテロ行為になるのだろうが…。