『私はなぜ80歳でエベレストを目指すのか』(三浦雄一郎 著) ※書き込み等コメント
☆ 私の目標設定のもっとも本質的な考え方は、自己記録の更新だ。それが時として世界新記録になるだけなのだ。
※輝いている人は、常に「途上」にある人。
☆ ニンジンを探し、見つけて自分の前にぶら下げる力。これこそが私の言う目標設定力である。
※「走り続けていなけりゃ倒れてしまう 自転車みたいなこの命転がして」(中島みゆき「断崖〜親愛なる者へ〜」)。
☆ 私はスポーツは人生の縮図だと思う。うまくなりたいという気持ちで努力し、苦しい練習に耐えると結果がでる。それ
は結局、人生とほとんど同じではないのだろうか。
※縮図=寓意(アレゴリー)。数学で言えば、相似の関係。
☆ 精神力も体力と同じで、年齢を重ねれば老化する。意識して鍛えなければ、急激に衰えていく。
…精神的な辛さ、苦しさは、極めて冷静に、客観的にとらえれば、体力における「負荷」のようなものとして考えること
ができる。
…「ああ、俺は鍛えられている、まだまだ大丈夫だ。今後が楽しみだ」と思えるのだ。
※精神力を意識して鍛える方法は? 例えば読書や対話、旅やバイクツーリング。
☆ 「現状維持でいこう」という考え方でやっていると、得てしてジリ貧になってしまうことが多いのだ。
※資本主義経済にとっての「成長」。低成長であってもダイナミズム(動的姿勢)が大事。
☆ 私は、こういう連鎖こそが、結局は社会や国の明るさを決めているのだと思う。だからこそ、私は「80歳のエベレスト」に
登ってみたい。それが、世間の人にもたらすポジティブな影響に期待したいのだ。
※実存主義哲学もプラグマティズム哲学も、強く主張しているのはダイナミズム。「常に途上で成長中」。
2013/07/07