『教育革論』(佐高 信) ※一部改変(省略)して引用


☆ 教育とは反面教師

☆ 教育とは教師の絶えざる自己否定(教師を必要でなくするのが仕事)。哀しい職業

☆ 教師はまず社会人であれ

☆ 「子どもが好き=大人が嫌い」では困る

☆ 「他人に迷惑をかけるな」と言わないこと(あなたあってのわたしです) 

☆ まじめナルシシズム(教師的マジメ主義。勤勉な自分への自己陶酔)に注意(魯迅は

 それに無縁な人間だった)

☆ まじめナルシシズムと表裏一体の関係にあるのが、「被害者根性」(自分の苦境は、

 時代とか世の中が悪いからだ…みたいな)

☆ 「騙されたものが悪くないとはいえない」「騙されるということが一種の悪」(伊丹万作)

☆ 他の職業を経験して教師になった人曰く「教師ほど楽な仕事はない」。教師という職業

 しか経験していない人曰く「教師ほど大変な仕事はない」

☆ ユーモア(「遊」の感覚。生きるチエとしてのおどけやふざけ)とは自分のひたむきさをも

 笑える「ゆとり」の感覚(イギリスで優秀な生徒とは、ユーモアのある生徒!)

☆ 「教師は教師であるとともに、溌剌たる世間人でもなければならない」(石坂洋次郎『若い人』)

☆ 「安定は愛を殺し、不安は愛をかきたてる」(プルースト)→「教師という安定職は、人間の中味を殺す」

☆ 「教師は男子一生の仕事にあらず(逆説的に)」

☆ おほかたの 憎しみの中に われは愛す 師を尊ばぬ 子の溌剌さ(馬場あき子)

☆ 「財前五郎の魅力がわかって、初めていい教師」(『白い巨塔』の「悪のヒーロー」)

☆ 自我を水膨れさせていないか。人前で話すことに羞恥心はあるか。「己を消せるか」

☆ 「『変わらなすぎる』イコールちっとも豊かに変化していない。人間的に成長していない」と

 かつての教え子に思われる教師になっていないか?


2010/12/20