小松高校図書委員会「マイ・フェイバリッド・ブック」特集の原稿依頼を受けて
2008.4.7(月)職員会議にて
『デミアン』(ヘルマン=ヘッセ作、新潮文庫)
ドイツ文学の珠玉「ヘッセ本」を、『車輪の下』だけで終わらせてはいけない。少年から青年に成長する
主人公シンクレールの人生とシンクロする、錬金術的な魅力を有する友人デミアンとその母。善と悪の
双方を抱合した神アブラクサスをめぐる、神学的・哲学的ストーリー。自分にとっての自己(インナーワー
ルド)と世界(アウターワールド)の関係性を、新たに発見したい人に是非お薦め。